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2018年 10月21日 04:54
今日から日記をつけようと思う。
何故こんなことを三日坊主の私が突拍子もなくやろうと思ったのか。…正直言うとそんなたいした理由があるわけではない。
ただ、日記をつけたくなったのだ。気分だ。見切り発車だ。
なのでこの日記は恐らくすぐに埋没し、記憶の片隅で埃をかぶることになるだろう。
でもいいのだ。
日記なんて必要ない。ただ私は今日の嬉しかった出来事を、布団に包まって微睡みながらも誰かに聞いてほしいだけなのだから。
今日は好きな人とたくさん話せた。
嬉しかった。楽しかった。どきどきした。
あんなに燃え上がっていた感情が、日々の忙しさに埋没して消えかかろうとしていたのに、たったの10分程度、目で見て話しただけで蘇るとは。
やっぱり私は彼のことがそこまで好きじゃなかったのだ。ほら、会わないだけでもう大丈夫。必死に理由をつけて目をそむけていたけど、もうだめだ。
やっぱり私はあの人のことが好きなのだ。
とってもとっても好きだ。それを再確認した。
私は自分の短い人生の中で、まだ1度も恋をしたことがなかった。
もちろん、恋愛経験0だ。ヒヨコでもない、卵である。
ちょっと前まで本気で人を好きになる気持ちがわからなかったし、それに焦ってもいた。自分はこの先も死ぬまでずっと人を好きになることはないのかもしれないなぁ…と漠然と思っていた。
でも、彼と出会った瞬間。リンと、音がした気がした。
馬鹿げている。誰も鈴なんか鳴らしていないのだから聞こえるはずもない。ただの幻聴だ。しかし、私の中で彼が他の人と違うというのは確かであり、そんな経験は初めてだった。
「この人のことを好きになるかもしれない」
馬鹿みたいだが、その瞬間本当に私はそう思ったのだ。
まぁ現実、私は彼を好きになってしまったのだが。
あの時の感覚を、私は忘れられない。
しかし、私と彼の関係は芳しくない。
同じ歳であるくせに、未だに私は彼に敬語で話している。
恋愛経験0の卵だ。緊張するのだ。彼の前にいるとどうしても力が入ってしまう。もっと話もしたいのに、続かない。コミュ障が辛い。
さらに、なかなか会う機会がない。
今日は実に半年ぶりに偶然会えた。神に感謝してもしきれない幸運だった。
まぁこのように客観的に見てどう考えてもこの恋物語はバットエンド一直線である。
少女漫画でいうと、私は脇役ですらない。その他大勢だ。
そんな事わかっているのだが、感情は難しい。
好きになりたくないのに、好きになってしまうのだ。
何回も何回も。
彼に彼女はいるのだろうか。
また聞けないまま別れてしまった。
踏み込んで、拒絶されるのを恐れて宙ぶらりんのまま、私は彼と接している。
自分からLINEを送るのにも、ちっぽけな勇気を奮い立たせてやっとだ(5分で終わったが)
次は車に乗せてもらおう。絶対だ。
そしてたくさん話すのだ。彼とならなんだって楽しい。
そんな日を夢見て。
おやすみなさい。