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捕らわれ詐欺師とお嬢様  作者: モトキ
3/22

捕らわれ詐欺師のスクールライフ

 「警察官の私がいうのもあれだけど、頑張りなさい」

 江夏巡査の表情は少し複雑だった。まぁ、詐欺師相手に応援はしたくないだろーね

 「てか、俺は私服でいいの?」

 学校指定の制服とかあんのかな?

 「あ、制服ならここに」

 江夏巡査は左手に持っていた紙袋を俺に渡した。

 「車の中で着替えてきなさい」

 天命学園まで俺達を運んでくれた、江夏巡査の愛車で俺は着替える事になったんだけど、本当に1つ言わせて下さい。

 着替える場所、他にあったよねーーー!!

 忘れてたよね?今気付いたよね?

 江夏巡査から不満顔で紙袋をうけとると、俺は車内で着替えた。本当に着替えずらいッス。

 天命学園指定の制服は黒の学ランだった。なんか意外と普通だな。全部純金仕様の制服かもと思った。

 「似合ってるわ。心堂君は童顔でかわいらしい感じだから、中学生でもいけるわね」

 身長は165㎝、中学生でもいけるッス。っていけるか~

 「冗談はいいとして、もう時間だよ。最初は職員室にいけばいいの?」

 江夏巡査は自分の時計を見ると、慌てて頷いた。

 「いろいろ必要な手続きはしてあるから、後は担任の先生に聞いてね」

 「了解」

 いろいろ情報不足はいなめないがね。江夏巡査はひょっとしたら残念な方なのかもしれない。てか無能だね。

 「よし、行くか」

 俺は気持ちを切り替えて、学校の敷地内に足を踏み入れた。

 「おいおい、すげぇーな」

 目に見える光景は本当に圧巻だった。敷地の半分を占める校舎は王族の城と思わせる程のスケールだし、牧場が開けるほどのグランド、飲食店、アパレルショップ、映画館、温泉施設等が建ち並んでいた。

 「金持ちってハンパねぇーな」

 サラリーマンとか見たら、マジで働く気なくすし、生きてる意味すら見失う。俺は庶民の哀愁を背負いながら、とりあえず学校内に入り、職員室を目指した

 「職員室はここか」

 なんとか着いたよ。道に迷ったけど着いた。頑張ったね。うん。頑張ったね。つまり最高だね。

 自分を誉めながら、職員室をノックして開けた

 「失礼します」

 頭を下げてから、職員室を見渡すと何人もいる教師の中で一人の女性教師と目があった

 「おぉー!やっときたね!」

 その女性教師は紙はセミロング、身長はやや低めだが、スタイルはなかなかいい。目なんかはおっとりしてパンダみたいで可愛らしい女性だった。

 「転校生の宮場翔貴君だね?私は君の担任の奏ほみかだ!よろしくな」

 宮場翔貴?あぁ、偽名ね

 「はい!宮場翔貴です。いろいろわからないことばかりですが、ご指導の程よろしくお願いします」

 「おう。宮場も鹿児島からの転校ご苦労だったな。実家は鹿児島じゃ有名な地主らしいじゃんか?セレブはいいよなー卒業したら結婚したろか?なんつってガハハハハ」

 宮場翔貴は鹿児島の有名な地主のご子息って設定とほみか先生は独身だとわかりました。

 ありがとうございます。シラフでそのテンションは怖い

 「まずは卒業の為に頑張ります。奏先生」

 「2年後が楽しみだ」

 どうか神様。彼氏をほみか先生に与えてくださいまし 

 「そうそう、宮場は学生寮住みだから、帰りにでも教えたるな」

 「はい」

 よし、違う人に聞こう。襲われたら………怖い

 「なら教室に行くぞ。教科書はこれな」

 うわぁードッサリだな。俺は教科書を持ちほみか先生の後に続き自分の教室に向かった。

 「宮場、これだけは言っとくな。天命学園は普通の学校とは違うし大変だとは思う」

 ほみか先生の表情は真剣だった

 「まぁ、悩んだら私にいえ」

 ほみか先生は言い終わるといつもの天真爛漫な表情になり笑っていた

 「ありがとうございます」

 いい先生なんだろうな。感覚でわかるけど俺は手遅れなんです…先生とは8年前に会えてたらね

 「着いたぞ、君の新しいクラスの2年2組だ」

 俺はニコリと笑い 

 「はい」

 「私に続けーー」

 ほみか先生もニコリと笑い教室に入っていった。

 さぁーて、始まりますか。まぁ、騙してなんぼのこの世界だ。楽しくいこーぜ!

 俺はワクワクしながら教室に入っていった

 

 

 

 

 

 

  

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