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RUSH  作者: 或田いち
FILE6.落下する夕暮れ
142/201

23

 

「………親父、」


 身体が衝動的に動いた。携帯を降ろし、音のした二階へと階段を駆け上る。


「親父」


 なぜかはわからない。でもわかった。殺ったのは親父だ。一足遅れて理解する。だって。あの包丁は。釣り好きな親父が魚をさばくときに使うそれで。お袋がそれを使ったことは一度とない。普段置いてある居場所さえ。


「親父、」


 書斎だ。廊下の突き当たり。あそこにいる。なんで。親父。


なんで。なんで。なんで。



なんで。


「親父!!!!!」







扉を開け放つと


視界に飛び込んできたのは足だった









ぶらりと天に吊るされ落ち窪んだ目が

上から俺を見据えていた

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