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RUSH  作者: 或田いち
FILE6.落下する夕暮れ
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(…いや変態くさい)


 いかんいかん、と腕組みをし

心頭滅却に励む。いやだって反応が可愛いんだもん。とか色んな自分が横から口を出すが、それも何とかして押しのける。二年生である。今後は大学受験に向けて勉学に励み親に楽をさせるため…


(…ねーな)


 悶々と思考して、諦める。つまらない、ただそれに尽きた。花の高校生活だなんて言うが、花なんてのはそもそも、気の持ち方次第なんだろう。

 授業中も、相も変わらず上の空。窓際の一番前の座席は、意外と教師の目につかない。隣を見ても誰もいないのは、何だが妙に違和感があった。




 思い出したように、妹とメールでやりとりを再開したのもその頃だ。久々。二年生。そっちはどう、こっちはさ…そんなやりとり。授業中、ついぞ窓の外を見たままで携帯操作する術を覚えてからは、四六時中そんな調子で連絡を取り合った。

 高校ほど緩くない中学校である、返信は遅かったがそれなりに満足はできた


 そして丁度その頃だ、妹から重大なことを聞かされた。

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