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(…いや変態くさい)
いかんいかん、と腕組みをし
心頭滅却に励む。いやだって反応が可愛いんだもん。とか色んな自分が横から口を出すが、それも何とかして押しのける。二年生である。今後は大学受験に向けて勉学に励み親に楽をさせるため…
(…ねーな)
悶々と思考して、諦める。つまらない、ただそれに尽きた。花の高校生活だなんて言うが、花なんてのはそもそも、気の持ち方次第なんだろう。
授業中も、相も変わらず上の空。窓際の一番前の座席は、意外と教師の目につかない。隣を見ても誰もいないのは、何だが妙に違和感があった。
思い出したように、妹とメールでやりとりを再開したのもその頃だ。久々。二年生。そっちはどう、こっちはさ…そんなやりとり。授業中、ついぞ窓の外を見たままで携帯操作する術を覚えてからは、四六時中そんな調子で連絡を取り合った。
高校ほど緩くない中学校である、返信は遅かったがそれなりに満足はできた
そして丁度その頃だ、妹から重大なことを聞かされた。