洗脳実験（注意！考えが変わってしまうかも！）

作者：東城海奇

こんにちはー♪

いや、人によってはこんばんはー、かなー？

とにかく、始めるよー。

え？何を、って？

何を、ってそりゃあ。

洗脳を、だよ。

まあ、あくまで実験なんだけどね。

知ってた？洗脳って小説でもできるんだよ？

っていうか、日常生活でもみんな誰かを洗脳してるし、洗脳されてる。

まあ、気づかないだろうけどね。

だって、洗脳っていうのは、『自分で考えて、自分で決めてる』そう考えている状態のことだからね。

ほら、考えたことはないカナ？

自分の性格はどこから来るのか、って。

遺伝？自分で形成した？親の教育？、うん、間違いではないよ。

でもね、残念ながら『正解』とは言えない。

だって、最初からあなたには性格なんて存在しないもの。

それがね、既に洗脳なんだよ。

あなたに性格なんて存在しないし、個性なんて『作らされた』もの。

だけど、あなたはそれらを全て、『自分で考えて、自分で決めてる』そう思っている。

仕方ないよ。

この洗脳は絶対に解けない。かくゆう私も、理性では理解しても、本能では納得していないもの。

だって人間だもの。だね。

動物を見てごらん？個性があるかい？性格がわかるかい？

『人間ほどじゃないけど、しっかりと観察してれば個々の違いや性格はわかるようになってくる』

本当に？

なんで、そう思えるの？それはあなたが考えたことなの？

それはさ、誰かが言った言葉なんじゃないの？

『動物には喜怒哀楽などの単純な感情とも呼べる生体反応は確認できるが、情緒を管理できるほどの脳がないため、人間のような人格までは形成されない』

なんて。こんな意見もあるね。

でもさ、なんで、なんの疑いもなしに、上の二つの意見のどちらかを、あなたは信じるの？

これも洗脳だよ？

人はね。初めに入ってきた情報を、真実だと思う。思い込む。

そして、一度信じた情報はなかなか自己否定することができなくなる。

『じゃあ、全てを疑って、確実で誠実な情報を信じたら正解なの？』

ああ、頑固になればいいなんて考えちゃだめだよ。

頑固な人ほど、洗脳にかかりやすい。

なぜって？

一度『自己否定』を『させられて』しまうと、完全に無防備なってしまうからね。

例えば。

心理学では、悪口を言う、ということはね。

自分の悪い部分を否定したい気持ちの表れ。なんだと。

けれど、自分を否定するということは自己崩壊につながるから。

それを『自分』を『他人』に置き換えることで、自己の安定をはかってるんだって。

嘘だけどね。

考えてごらん？

人の良いところ、ってさ、なかなか難しいと思わない？

良い部分だと思っていても、見方を変えれば短所になったりするし。

でも、悪いところは、ただ単に『自分にとって迷惑だから』だけで決めることができるんだよ。

独断と偏見で決めつけることができるんだよ。

だから、人は他人の悪い部分を見つけやすいんだ。

良い部分は短所になっても、悪い部分は悪い部分のままなのだから。

悪い部分は悪い。だから、正さなくちゃいけない。

悪口っていうのは、社会生物として生まれた人間のいわゆる自浄作用みたいなものかもしれないね。

っていうのも嘘。

ダメだねー。簡単に信じちゃいけないよ。

洗脳されちゃうよー？

まあ、とにかく、こんな感じで洗脳ってのはできるんだよ。

簡単に説明すると。

まず、一つ目の例を出したあと、それは嘘だ。という。

そうすることで、信じていた人は一瞬認識に空白が生じる。

『それが間違っているなら、何が正解なの？』

そういう疑問を持つだろう。

その疑問を持っている状態っていうのは『受身の状態』ってやつで、この状態だと、なにを言われても最初は信じてしまうんだ。

ただ、ここで、大体二種類に考え方が別れる。

二つ目の例を信じるか、一つ目同様、二つ目も嘘だと疑うか。

この二つだね。

だから本当は完全に洗脳するためには、さっきのような嘘の繰り返しをしないといけないんだけど。

流石にそこまでする気はないよ。あくまで実験だしね。

洗脳っていうのは、相手に嘘の事実を信じさせ、そして嘘だとバラし、また嘘の事実を、っていうのを繰り返して、相手を受身の状態にする。

そうやって、自分の都合の良い情報を相手に信じ込ませることなんだ。

理解出来たかい？

まあ、これも嘘なんだけど。

知ってる？

三度目の正直って言葉があるように、人間は三度目になると警戒を解く習性があるんだよ。

だから、三回目は信じてしまったよね？

嘘を繰り返せば洗脳ができるって、納得しちゃったよね？

『だって、辻褄が合うし、事実それで私は洗脳されたもん』

そうかもしれないね。でも、そうでないかもしれないんだよ？

あなたは、洗脳されたのではなくて、ただ単に信じやすい人なのかもしれないし。

正直な人なだけかもしれない。

最初に書いたじゃん。

洗脳は、『自分で考えて、自分で決めてる』そう考えている状態のこと、って。

自分が洗脳されてることなんて認識できないし、認識できたらそれは洗脳じゃないよ。

だから、あなたは知らず知らずのうちに、洗脳し、洗脳されてるって。

ここまで書いたこと全て、う・そ♪

っていうのは冗談。

もう続ける気はないよ。

嘘の繰り返しはもう終わり。洗脳の実験ももう終わり。

どうだったかな？

楽しかったかい？つまらなかったかい？

騙されたかい？それとも、子供騙しだと言って笑ったかい？

ん？まだ続くんじゃないかと疑っているかい？

ははは♪順調に洗脳されてる証拠だね。

残念だけど、疑うことは洗脳を回避することには繋がらないよ。

相手に疑いの念を持たせるっていうのも洗脳の一種だからね。

真実の情報を嘘だと、相手に疑わせればいいだけだし。

最後に、洗脳を解くために、軽く語ってみようか。

疑心暗鬼の状態は洗脳にかかりやすいからね。

既に洗脳されてるとも言えるけど。

じゃ、いってみよー。

『洗脳とか、疑いとか、真実とか。どうでもいいじゃないか。

何を信じたって人の勝手だし。何が正しいなんて人間にはわからないわけだし。

自分が信じたものが、真実でいいじゃないか。

あなたの性格は嘘で出来ているかもしれない。あなたの考えは受け売りなのかもしれない。

でも、それでいいじゃないか。

嘘は嘘でも、それは、世界で唯一つの、唯一人の嘘なんだから。

あなたは、私ではなく、彼でもなく、彼女でもなく、誰かでもない。

あなたは、あなたなんだから。』

最後の部分で『あなた』がゲシュタルト崩壊しました。

さて、こんな作品を書いた私ですが、心理学者でもそれに詳しい人でもありません。一応、本当のことを少しは書いていますが、ほとんどが適当に書いたものなので、信じたりしないでください。

って、説得力無いかもしれませんが。

でも、

『相手の考え、信じているものを一度全否定すると、相手は受身の状態になり、次に入ってきた情報を真実だと思う。』

っていう洗脳の仕方は真実です。

奇跡体験！ア○ビリーバボー！でやっていたので、多分。

まあ、あの番組で取り扱っていた事例では『恐怖』という負荷があったから成功したのかもしれませんが。