終わりは始まりにすぎない
ごめんなさい
何が起きてる……?
儂は部下と使い魔を連れ魔物達へと駆け抜けていた。
だが次の瞬間、黒い何が大きくなり魔物達を食らい始めた。
伝説の魔物が簡単に喰われ、逃げる魔物も喰われる。
五分…いや三分で魔物達は全て喰われた。
食べ終わった黒い魔物は再び小さくなっていきジョナの服へと変わっていく。
「さぁ、始めよう…」
まだ、距離が離れている筈なのにジョナの声が耳に入った。
『大地よ「もう飽きたよそれ。」!?』
フォルテが大地を操ろうと動作に入った瞬間、フォルテの目の前にジョナが現れた。
一瞬であそこから来たのか!!?
「吹き飛べ。」
ジョナが中指と親指を合わせデコピンの構えをする。
そして放った。
ドンッ!
確かにジョナが言ったとおり吹き飛んだ。
だがデコピンでフォルテは“真っ二つ”になり、フォルテの後ろにいた部下まで真っ二つになった。
その光景を見て儂らは移動を止め、何が起きたのかを理解しようと考えてしまった。
「あはは…すごいや」
ジョナの声がその場に響き渡る。
「感謝します父さんと母さん…」
ジョナの髪が黒から紅く血の色に染まり、目が黒くなり黄金の瞳へと変わって言った。
「母さんが産んでくれたから“僕”がいる…」
動いたのは龍のアルドルだった。
アルドルは口を開き光を集め始めた。
ブレスを放つようだ。
「父さんが育ててくれたから“僕は今ここにいる”…」
アルドルがブレスを放つ。
同時にジョナのコートが膨れ上がり変形を始めた。
ドラゴンだった…
ドラゴンの頭に一瞬で変形し口から黒いブレスを放った。
白と黒が衝突すると爆発が起きた。
だが次にはアルドルは“石”になった。
爆煙が晴れるとジョナが立っていた。
「そしてマオ、ありがとう君のおかげで僕は“絶望”を知った…」
亀のフィードが結界でジョナを閉じ込め、一部開いた所から鳥のグローリが黄金の炎を撒き散らした。
結界内で爆発が起きる。
『やりましたね。』
『いや…』
『どうしましたフィード…なっ!!?』
『やられた…』
フィードを見ると黒い槍がフィードの甲羅を貫いていた。
「だから、僕は“世界征服”を夢にしていた。この世界を“救う”にする為に…」
救うだと…
『虐殺者の貴様が何を救うのです!!』
儂が言おうとした事をグローリが先に口にした。
「この世界では努力をしても、“権力”、“暴力”、“才能”を持つ者が優先される。だから、変えるのさ“人は生まれもって人としての扱いを受ける事ができ、戦争がなく、平等にする為にこの世界を一つの国にする”」
ジョナは不気味な笑みを浮かべ
「だから…まず、“絶望”を世界に見せてやる。」
大量の歯が儂らに迫ってきた。
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マオが僕の前に現れて全てが変わった。
マオには才能があり僕のする事を上手くできるようになった。
マオは普通に接してきたけど周りは違う。
“マオなら上手く出来るのに”
“マオちゃんの方が早いから君はいいよ。”
“マオちゃんは貴族の血が流れているから信頼できる”
ふざけるな…
僕は僕だ…
才能…それは人それぞれの長所だから仕方ない、だができる人と比べられて自分がやった事は認められないのは悔しい。
だから
変えてやるよ“この世界”を…
救ってやるよ“不平等”から
僕は世界を手にいれる。例え人に悪と言われても悪だと自分で言ってやる。
逆らうなら殺す。
次は“聖光教会”だな…
僕は血で真っ赤に染まった大地で笑いだした。
今まで読んで頂きありがとうございました。
この作品は正直、“設定”など考えてませでした。
誠に申し訳ありませんがこれで完結にします。
次作品はちゃんと設定やストーリーを考えて作ります。
最後は糞みたいですが、感想やアドバイスありがとうございます。




