決意
ようやくマスターからオーダーを頂いた。
私は今、巨大な飛行戦艦“劫火光炎”の操縦室にいる。
後ろには鎧の騎士達が整列しいた。
騎士はただの騎士とは違い、銀色と金色の鎧姿で背中には天使だと思わせる羽がついている。
彼らこそ私が作った魔導式機械人形“天獄騎士団”…最強の殺戮兵器だ。
「砲弾よーい…」
私の掛け声で“劫火光炎”が動く。
劫火光炎の砲台が全て先程いた場所に向けられる。
「ファイヤー!」
爆発音と共に砲台の一斉射撃が始まった。
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おっ! カナリア姉の攻撃が始まったで〜
じゃあ、うちは作業にはいろうか〜。
うちはさっそく準備を始める。
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なんだあれは!?
爆発音がした後に前方の地面が吹き飛んだ!?
確か他国には鉄球を爆発する筒に入れて飛ばす武器があると聞くが、連射できるなんて!?
さらに空に浮かぶ船をどうやって落とすのだ!?
さらに、地上には大量の魔物…
「エナイ様!! ここは危険です! 退却しましょう!」
部下達が警告をする。
そうだ…本来なら“勇者”が戦うべきだ。
ここは勇者に“任せよう。”
仕方ない、私だって死にたくないから、ここは逃げるべきだ。
「すぐに退却の準備をしろ!」
私は部下に命ずる。
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「ほう、あれが伝説に出た“無敵空艦”か…欲しいな!」
儂は空に浮かび攻撃してくる伝説の乗り物を見て口を開く。
「父上! どうやって“あれ”を落とすんです!?」
そうだな、どうやろうか…
「レオ伯爵!!」
ん? 剣の勇者か…
「ここは僕達に任せて下さい!!」
また言うか、この小僧は…
まぁ、確かに今は勇者に頼らないといけないか…
「すまんがユウキ殿、時間を稼いでくれるか?」
「はい! リュウ、アイ、セイヤ行くよ!」
小僧は笑顔で突撃していった。
儂はすぐ後ろにいる部下達に顔を見せる。
すると、部下の1人がやってきて報告してくる。
「残った光の騎士とツカ・エナイ伯爵が…“退却”を始めました。」
兵士達にどよめきが生じる。
やはり、逃げ出したかエナイ伯爵…まぁ、死にたくないないのは誰だって同じだ。
儂は不安になっている部下達に語りかけた。
「今ここに問うぞ!! お前達…儂と一緒に死なんか?」
部下達が驚いた顔をして儂に注目する。
「死にたくない者は構わない生きろ…。だが死んだ者の遺品などを家族に届けてやってくれ。
儂と共に残る奴は武器や装備を整えて城門の外に集合だ!」
儂はそう言って城門の方へ向かった。




