戦闘開始
すげー。光の騎士の2人を瞬殺しちゃったよ…
ていうかカナリアが持っているのタクヤの世界にある“銃”だよね…しかもデザートイーグルだし。
あれ? 戦闘が止んでるぞ…なんでだ?
ああ、カナリアの“銃声”に驚いて手を止めたのか…
「申し訳ありません。どうやら私のせいでマスターが起こした同士討ちを止めてしまいました。」
カナリアは申し訳なさそうに頭を下げる。
「いいよ別に〜、面白かったし。」
「“面白かった”だと…」
誰? ああ、剣の勇者か…
「皆を同士討ちにさせて面白かったなんて…よく…も、よくもぉぉっ!!」
うお!! なんかいきなり怒って走ってきたぞ!!
『ジャスティス・サイレント!!』
剣が光ってる…あれが聖剣か…
後ろでカラスが笑いながら「目が、目が!」って転がっているのは無視しよう。
とりあえず、『悪の遺産』の…
【現在、勇者のスキルにより使用できません。使用可能まであと1分…】
ちっ!! スキル封じか!
「うおぉぉっ!!」
「うちがやろか?」
「いや、いい…」
奇声を出しながら走ってくる勇者に僕は距離が届かないのに突きを放つ。
『悪華衝天』
「ぐはっ!!」
勇者は何かに殴られたように吹き飛んだ。
まぁ、目に見えないスピードで突きを放ったときに起きる衝撃波なんだけどね〜
他の兵士も吹き飛んでるし。
さて、踏み潰すか…
僕は一瞬で勇者に近づいて足を頭に添える、あとはそのまま地面まで踏むだけ。
バイバーイ
『覇龍砲』
突然、腹部に痛みを感じて僕は吹き飛んだ。
またか…どんだけ僕の腹部は運が無いんだ?
壁にぶつかる前にカナリアとカラスが僕を受け止めてくれた。
「大丈夫ですかマスター?」
カナリアが心配してくれる。だけど…
「大丈夫だよカナリア…あとカラス、胸が当たっているぞ…」
「“当たっている”ちゃうで“当てているんや”。」
「はいはい、ラブコメはいらないから。」
「なんやつまらん…」
さて、誰だ? 僕を吹き飛ばしたのは…
前方を見るととりあえず“デカいおっさん”がいた。
【スキルが使用可能になりました。】
デカいおっさんは背後に沢山の兵士を連れており数が多かった。
「お主が“ジョナ”だな?」
デカいおっさんが僕に指を指して僕の名前を言う。
「何で知ってるの?」
「教える訳ないだろう。」
まぁ、確かに敵に「儂の娘に近づく害虫に!」へっ…?
今なんて言った?
「よくも儂の“可愛いマオ”を誑かしよって、儂は認めんぞ!!」
このおっさん、マオの父親か…面倒な…
「おお…まるで“娘さんを下さい!!”って父親に挨拶しに来たところを見学している雰囲気やで!」
とりあえずカラス黙ろうか…カナリアも笑いを必死にこらえているし……
確かマオの父親はレオだったけ…
「レオさん落ち着いて…」
「ちょうどいい、お主がマオにふさわしいか儂が見てやる。」
………………。
「カナリアっ!! マジで“劫火光炎”で此処一面吹き飛ばしてくれないかなぁ!!」
生まれて始めて心の底から叫んだ。
「マスターが壊れた!?」
「あひゃひゃひゃ!!」
カラス、いくら“他人の不幸は蜜の味”といっても君は笑いすぎ…
「お主の力を儂に見せて見ろ!!」
とりあえず、レオおっさんは無視で僕はカラスの“虚栄の魔城”を使って“劫火光炎”に移動する。
「全軍出撃、殲滅しろ。」
僕はオーダーを出した。




