何の為に戦う?
目を覚ますと城の天井が目に入った。
確かここは城の待合室…?
周りを見ると確かに城の待合室だった。
どうして僕はここに…
そうだ…ルナが死んだんだ。
ルナごめん…僕は君を守れなかった……
僕にもっと力があれば…
「「ユウキ様(殿)っ!!」」
部屋にマリアとリンさんが入ってくる。
「大丈夫ですか?」
マリアは心配そうに話しかけてくれる。
「うん、大丈夫だよマリア。心配かけてごめん…」
「いえいえ、私はユウキ様が大丈夫なら…」
「ユウキ殿…ルナ殿の事で辛いのは貴方だけではないのですよ。」
突然リンさんは怖い顔をして僕に話しかけてくる。
「仲間を失った辛さは私も知っています。 ですが、そこでいつまでも自分の無力を恨んでいても、なんの解決にもなりません。 そんな今のユウキ殿を見てルナ殿はどう思いますか?」
リンさんははっきりと言って僕に言う
それに対して僕は言葉がでなかった。
「今、ユウキ殿がするべき事はなんですか? ここで自分の無力を恨んで終わるのですか?」
「違う…」
「貴方がこの世界で“自分で決めた事”はなんですか? 人は失敗する生き物です。失敗をそのままにしても、また失敗します。失敗をどうやって防ぐかが大事では無いのですか?」
そうだ、何をしているんだ僕は決めたじゃないか“守る”って!!
「ありがとう…リンさん」
「べっ、べつに貴方が落ち込んでいるから言ったんじゃないわよ!」
顔を真っ赤にしてリンさんは部屋を出ていった。
「ユウキ様、先程の戦いでお疲れだと思いますが…また魔物の群れがそして、謎の飛行物体が帝都に向かって来てます。 どうか、私達…セプンテント帝国の為にお力をお貸しください。」
マリアは頭を下げて言ってくる。
それに対しての僕の答えは“決まっている”
「勿論、一緒に戦おう! 皆を守ってみせる!」
僕は聖剣ジャスティスを持って立ち上がった。




