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世界征服を始めました。  作者: 袋烏
第4章 壊れゆくもの編
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何の為に戦う?

目を覚ますと城の天井が目に入った。


確かここは城の待合室…?


周りを見ると確かに城の待合室だった。

どうして僕はここに…


そうだ…ルナが死んだんだ。


ルナごめん…僕は君を守れなかった……


僕にもっと力があれば…


「「ユウキ様(殿)っ!!」」


部屋にマリアとリンさんが入ってくる。


「大丈夫ですか?」


マリアは心配そうに話しかけてくれる。


「うん、大丈夫だよマリア。心配かけてごめん…」


「いえいえ、私はユウキ様が大丈夫なら…」


「ユウキ殿…ルナ殿の事で辛いのは貴方だけではないのですよ。」


突然リンさんは怖い顔をして僕に話しかけてくる。


「仲間を失った辛さは私も知っています。 ですが、そこでいつまでも自分の無力を恨んでいても、なんの解決にもなりません。 そんな今のユウキ殿を見てルナ殿はどう思いますか?」


リンさんははっきりと言って僕に言う

それに対して僕は言葉がでなかった。


「今、ユウキ殿がするべき事はなんですか? ここで自分の無力を恨んで終わるのですか?」


「違う…」


「貴方がこの世界で“自分で決めた事”はなんですか? 人は失敗する生き物です。失敗をそのままにしても、また失敗します。失敗をどうやって防ぐかが大事では無いのですか?」


そうだ、何をしているんだ僕は決めたじゃないか“守る”って!!



「ありがとう…リンさん」


「べっ、べつに貴方が落ち込んでいるから言ったんじゃないわよ!」


顔を真っ赤にしてリンさんは部屋を出ていった。



「ユウキ様、先程の戦いでお疲れだと思いますが…また魔物の群れがそして、謎の飛行物体が帝都に向かって来てます。 どうか、私達…セプンテント帝国の為にお力をお貸しください。」



マリアは頭を下げて言ってくる。

それに対しての僕の答えは“決まっている”


「勿論、一緒に戦おう! 皆を守ってみせる!」



僕は聖剣ジャスティスを持って立ち上がった。



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