管理者
【“先代魔王の混沌を呼ぶの管理者であるヴィクトリア”を倒しました。300,000,000ptが加算されます。】
光が止むとそこにはヴィクトリアの姿はなく、光が通った所だけが無くなり地面はえぐられ、廃墟の家には穴が貫通していた。
………。
よし、天地征権は出来るだけ使わないようにしよう!!
せっかくの世界征服が面白くなくなるし!
「おい…それは反則過ぎるだろ……」
おっ! タクヤの野郎生きてやがった。
「口に出てるぞ…」
「ていうか、胸に穴が空いているのによく生きてるね〜まるでゴキブ〇みたいだ。」
「なぁ、喧嘩売ってるよね?」
「アハハ、冗談だよ〜。」
そう言って天地征権を使いサリーとタクヤを治す。
「本当に反則だなソレ…」
「だよね〜。 だけど、この国を征服するのに使って、それ以降はポイントを使って悪の遺産をメインにして、“天地征権”は“切り札”にしか使わない。 じゃないと、楽しくないでしょ?」
「まぁ、確かに…」
「さて、行こうか“帝都アルカイダ”へ。 終わらせようこの国の征服を…」
じゃあ、さっそく作るか管理者を…
【“大地を憎む者”に100pt使いますか?】
承認で、もう100ptでもう一体。
【現在300,246,810ptです。】
【宝具をお選びください。】
おっ…沢山あるな。 じゃあコレとコレで……
【“劫火光炎”と“虚栄の魔城”でよろしいですか?】
OK〜
【“劫火光炎”と“虚栄の魔城”が解放されました。それぞれに管理者が就きます。後で名前を決めてあげて下さい。】
よし!
「じゃあ、さっそく出てきて。」
空間が裂けて中から2人の管理者が出てきた。
1人は長い黒髪を後ろに束ね軍服を着た女の子。もう1人はショートボブの黒髪でタクヤの世界でクのイチが着てそうな服で、ちょっと露出が多く黒いマフラーをしている女の子だった。
2人とも男を惑わす美人で、魅力的な身体をしていた。
「はじめまして、私は“劫火光炎”の管理者ですマスター。特技は武器の“製造”と“殲滅”です! どうぞよろしくお願い致しますっ!!」
軍服の子がまず挨拶をしてきた。
まぁ、確かに“劫火光炎”の性能にあう子だな。
「よろしく、じゃあ君の名前は“カナリア”ね〜」
「はっ! ありがとうございます!」
カナリアは敬礼をして感謝をしてくる。
軍人だね…
さてともう1人は“虚栄の魔城”の管理者か〜。 なんか、僕をじぃ〜って見ているんだけど…
「あっ、ウチの紹介やな〜。“虚栄の魔城”の管理者や。よろしゅう〜。特技は“暗殺”と“諜報”やから頼ってな〜。」
まさかの関・西・弁っ!!
「…じゃあ、君は“カラス”ね。」
「了解〜。」
そう言ってカラスは親指を立てて合図をしてくる。
そして、急にカラスは僕に抱きついてきた。
「ちなみにアンタのことは何て呼べばええの〜?」
カラスは艶っぽい声で聞いてくる。
「“ジョナ”でいいよ。」
「“ジョナ”ね〜。 いつでもウチを使ってな〜。」
カラスは笑顔で言う。
「おい、カラス…」
シュンっ!!
空を切る音と共にカラスが消える。
僕の目の前には軍刀を持ったカナリアがいた。
軍刀なんて持ってなかったよな?
「クス、なんやカナリア姉〜嫉妬か?」
カラスの声がして見ると、少し離れた瓦礫の山の上にカラスが立っていた。
全然、僕はカラスが消えて何処に行ったのか分からなかった。
「マスターを呼び捨てにし、さらに抱き付くとは妹でも許さん。 殲滅してやる。」
「うふふ、ウチが何をしようがジョナはんが咎めん限り、ウチはウチで好きにやる。 邪魔するなら姉でも殺すで?」
これは不味いな。
「はい、ストップ。 質問だけど君達は姉妹?」
とりあえず、ストップをかける。仲間同士でやり合うのは困る。
「正確には違います。 私とカラスは繋がりはありませんが、マスターに作られた順位で疑似的なものです。」
なる程、確かに僅かにカナリアが先だったな。
「なる程ね、でも喧嘩はいいけど殺し合いは禁止ね。そして、出来るだけ協力するように。」
「了解」「合点承知乃助」
「よし、じゃあさっそくカナリア、“劫火光炎”に乗せて帝都まで行ってくれる?」
「喜んで!!」
「ウチは?」
「カラスはね………してくれる?」
「分かったで〜」
さぁ、始めようか…




