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世界征服を始めました。  作者: 袋烏
第3章 真の悪編
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ギルド

ジョナが“見学”と言って宿を出て行った後、やる事がない為仕方なくギルドへ向かう。


何故、ギルドへ行かないといけないのかというと、それは“資金”を稼ぐ為である。

ジョナは“邪神の遺産”である“欲望の書”を裏ルートで売り、俺とサリーはギルドに偽名で登録をして依頼の報酬で資金集めをしている。



ギルドに着くと俺はフードを深くかぶってから中にはいる。

そして、掲示板の所に行き自分のランクである“B”の掲示板を見る。


【“人捜し”

カテゴリー:人物捜索

“光の騎士”のミカエル様の生死の確認をして欲しい。

証拠提出:“遺体”又は“彼の所有物”

報酬:150,000M】


あ〜、確か遺体は“マリオネットワーム”の苗畑にして骨だけだし、所有物はジョナが裏ルートに回して全部売ったしな…

無理だなこれ、骨見せても本人か分からないし…これは却下。


【“白い悪魔”

カテゴリー:討伐

ピッグ・レッド男爵の領地に白い怪物が現れたので退治してほしい。

証拠提出:白い悪魔の首

報酬:一体につき150,000M

特記:白い悪魔に噛まれると白い悪魔になる】


これは、受けれないな…いまだにBランクの冒険者がマーガを倒したという話は聞いていない。

俺なら簡単だが(マーガ共はジョナ以外に俺とサリーの言うことを聞く)ジョナに目立つ行動をするなと言われているからな…


「おっ、これならできるぞ。」

そう言って取ったのは…


【“アスバラ山の調査”

カテゴリー:調査

最近アスバラ山にドラゴンの鳴き声が聞こえるてくるらしい。

証拠提出:なし

報酬:ドラゴン又は巣の発見 100,000M、ドラゴンの討伐 1,000,000M、捜索参加費 200,000M

特記:報酬は参加チーム一組の金額である。

制限:2チームまで】


これなら参加でもかなりの金額が貰えるし、俺とサリーならドラゴンを相手にできる。

そう思い俺は依頼用紙を掲示板から外し受け付けへ持っていく。


ギルドの基本は


掲示板を見る。

 ↓

依頼を決めて受け付けへ

 ↓

依頼開始

 ↓

依頼終了

 ↓

ギルドの受け付けにて依頼終了報告


という流れだ。


アスバラ山の捜索はもう一チームがもう決まっていて依頼開始が明日からだから俺は別の依頼を受ける事にする。


【“薬草探し”

カテゴリー:採取

エリキ茸が無くなったので採ってきてほしい。

報酬:青(50,000M)黄(5,000M)赤(500M)

特記:できれば最低“黄”の状態で10は欲しい。】



エリキ茸は薬草の中で一番治療に効く食材である。

エリキ茸はエリキという亀型の魔物の甲羅にしか生えていない事からその名前がついた。

エリキの甲羅も精力剤などの材料になる。

エリキ茸はデリケートな食材で、

初めて見た時は青色であり、エリキ亀に刺激を与えると色が青→黄→赤へと変わる。

色によって薬にした時の効果が変わる不思議なキノコだ。



俺はさっそく、エリキ亀の生息地であるルアーノから少し離れた森へ向かう。



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