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世界征服を始めました。  作者: 袋烏
第3章 真の悪編
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Dr.ルーナ

“Dr.ルーナ”


魔物生物学の研究者

彼女は様々な魔物についての生態を研究し、魔物の特性や生息地などをまとめた“魔物図鑑”が発表された。

図鑑は冒険者や兵士など様々な人達に魔物に対する知恵を与える。その成績を認められて一時期は“帝国博士号”の称号を与えられたが“聖光教会”により剥奪され“危険指定人物”とされた。

彼女はめったに他人と会わない為、彼女の顔は一部の人間しか知らない。

“危険指定人物”になった彼女は“とある場所”に誰も知らない個人研究所に隠れていると噂だ。






そんな貴女がまさか“聖光教会”で働いているなんて…」



ヤッホー、お酒って種類がいっぱいあるけどカクテルが好きなジョナだよ〜。


現在、ルーナさんと近くの酒場でお酒飲んでまーす。



「“我々の為に魔物を研究するなら殺さない”って言われたからだよ。命あってなんぼだからさ…」


ルーナさんはそう言ってビールを飲む。


「それにしてもジョナ君は何故、私がこの街にいると思ったのだい?」


「貴女の性格なら“聖光教会の地下で研究している”だろうと思いましたから〜」


「くっくっく…確かに“危険指定人物”になった時に真っ先に研究所を地下に作ったさ…」



“指定危険人物”とは教会が“邪教の類”又は“教会にとって脅威”になる人物の事で、“指定危険人物”にはリスクに応じた“賞金”がかけられる。

ルーナさんの場合は顔が知られていない為、Aランクの“7,800,000M”だ。



「何で“指定危険人物”になったのですか?」


「あ〜“聖光教会”に『貴女は魔王の手下である可能性があります。何故なら手下でなければ魔物の生態が分かる筈がない』って言われてね…」


なんじゃそりゃ…


「人が努力をして手に入れた物を否定したんだよアイツ等…」


ルーナは暗い表情をしてビールをまた飲みおかわりを注文する。


「まぁ…暗い話をしてると酒が不味くなるから話題を本題に変えよう。」


そう言ってルーナは真剣な顔をして僕を見る。


「“ラエティティアの卵”を手に入れる事が出来るのかい?」


「さぁ?」


「えっ?」


即答で不定した。

だって、“ラエティティア”は“指定危険生物”に指定されているから絶滅したとはいえ、“指定危険生物”の卵を持っているだけで“極刑”だもん…

ましてや“聖光教会”と行動している人なんて。


「ああ…“聖光教会”か……確かに私は今“聖光教会”に加担しているしな…」


「“聖光教会”と縁を切ればいいのに。」


「それが出来ないんだよ。」


そう言ってルーナは白衣を捲り右腕を見せる。

右腕には“聖光教会”のシンボルである光をイメージした刻印があった。


「私は今、“あの神官”と契約しているからさ。」


ルーナは嫌な顔を作りながら言った。


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