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Future Flag  作者: 活字の錬金術師
コミケ
2/15

第1話 無駄そうで無駄じゃなさそうな無駄なヲタクの会話

この話2ちゃんねらーじゃないとわからない言葉が大量に出てくる・・・・かも?

「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

鼓膜がはち切れる程に叫ぶ輩が俺のすぐ隣に居た。

その声でコミケの会場は一瞬にして白けた。

響いた声がこだまにして帰ってきて、俺はすこしこの輩の喉を尊敬した。

勘違いしてはいけない、尊敬したのはこの輩ではない、この輩の



喉だ。


「キタキタキタキタキター!!!コミケ!コミケ!コミケエエエ!!!」


俺、桐谷悟きりたにさとる小港楓こみなとかえでは今夏コミにきている。

「あちー!!興奮してあちーよー」

「そうか、それは良かったな同人誌達を見て興奮して熱くなったなら本望だろ、お前も」

「うん!俺!今!最高に!!!嬉しい!!!!!」


この会話から分るように、俺達はいわゆる典型的に言う ヲタク だ。

ここで勘違いしてもらいたくない オタク ではなく ヲタク なのだ。

俺達がコミケに来た理由、それは・・・自分の嫁の同人誌を・・・買い尽くす!!!

え?嫁が同人誌になるって意味が何かわからないって?

嫁・・・

俺の嫁とは、妻帯している男性が自分の配偶者を指す呼称の一つである。

これが転じてネット上やヲタクの間では「お気に入りの二次元キャラ」に対して使われるのだ。

現実世界で使うと痛い目で見られるので注意しなければいけないぞ!

・・・だ!

理解してもらえたか!その嫁の同人誌を俺達は買いに来たのだ。

ちなみに俺の嫁は、トレイン美少女マジカル優子!の主人公の優子ちゃんだ!!


そしてあの輩、楓は嫁が300人以上いる、いわゆる・・・外道だ。


日本では一夫一婦制が浸透しているため、複数のキャラに「俺の嫁」とコメントするのはタブーとされている。本来は好きなキャラ1人だけに使うのが望ましい。ただし、複数の嫁を公言する外道もいる。


その外道・・・それが楓だ。

「今日はどの嫁狙いだ?」

「うん・・・最近始まった臨界点ブルブルスのヒロイン 由子ちゃんだな」

「何!?お前また新アニメに嫁を作ったのか!?しかも由子ちゃんだと・・・優子ちゃんと被るじゃねえか!」

「絶対見てやんねーよ、臨界点ブルブルスなんかな!」

俺は由子と優子ちゃんが被ると思ったから、

すこし・・・すこしだけ・・・いや・・・すこしかな・・・・すごい・・・・



すごいキレた!


「おまっ・・!ブルブルス面白いからな!!ふざけんなよ!見ろよ!ブルブルするほどおもしれーんだぞ!」

「いやだ!優子ちゃんと被る!!」

「そうか・・・お前の優子への愛はそれほどまでか・・・」

「何!?」

「お前は由子と優子が被ると言ったな・・・それはつまり、優子と由子が似てると思っているっていうことだな。」

「・・・そうだが」

「おまえにとって『う』の存在価値は、それほどまでに低いのか!!!」

「優子と由子がにてるだと・・・どこが似てるって言うんだ!?」


「普通の一般人にしてみれば、かなり似てると思うよ・・・しかしな!!!優と由では!!!夏コミと春コミくらいちがうんだぞおお!!!!!」


ビシビシ!!!?!?!


俺の全身に黄色く光り輝く稲妻が走った。

そして・・・俺の心は燃え尽きた

「・・・そうだな・・・負けたよ・・・外道・・・」

「お前はたしかに嫁がいっぱいいるな、でもお前は・・・一人一人の嫁の大切さを分っていた・・・」


「俺は・・・自分がよく知っている優子ちゃんと・・・自分が全くしらない由子・・・ちゃんを被るなどと言ってしまった・・・、この件は・・・俺が悪い・・・これはVIP板で公開処刑しなければいけないほどひどいことだ・・・」

「VIP板で・・・叩かれてくる・・・」

俺がそう言った途端楓は俺の手を掴んだ

「止めろよ・・・お前が優子と由子が被るって言ったのは・・・一般人に同じと思わせない為なんだろ・・・」

「お前は・・・優子ちゃんだけじゃないくて・・・由子ちゃんも守ったんだろ・・・」

「お前・・・やっぱり俺の最高の仲間だ!」

「楓・・・」

「悟・・・」

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

俺達は自分達の友情を噛みしめて・・・・抱き合ったのだった


皆さん・・・お気づきでしょうか・・・


コミケの会場をご想像ください・・・

あの人混み・・・こんな長話を楽にすることができるでしょうか?

そう・・・俺達は・・・人混みに紛れてこの話をしていたのです。

それはつまり・・・いろんな人が・・・俺達の話を聞いて感動して、泣いていたと言うこと・・・・



にはなりません。


人混みに紛れてこんなことをすると言うことは、つまり、大量の人に被害が加わっているということです。

そして抱き合った時・・・いろんな人が俺達に吹きとばされていたのであった。


俺達はコミケに来て他の人の迷惑になることをするのが大好きだ。

何故? 簡単だ。

自分が狙っている同人誌を買われたくない!!!!!!!!!!!!!!

ただそれだけなのだ。

そこまで早く売り切れないって?

そんなはずはあるか!!俺達は自分の嫁の人気を信じている・・・つまりそう言うことだ


みんなに察してもらいたい。

そう言う事なのだ。


嫁の人気ははかりしれない!!!!!!

俺達は!!!ただただ・・・嫁の可能性を信じたい!!!!!!!!!


「アッー!」


いきなり周りからそう声が聞こえた。

ただの、物を落としたり、アクシデントが起きたときの「あーーー!」という声なのかもしれないと普通の人なら思うだろう

だが、俺達は違う。

聞き取れたのだ・・・・


(今の声は・・・確かに・・・)



「悟・・・」

「楓・・・」


俺は抱き合っている体を離した。(まだ抱き合っていたのだ)


俺と楓は同時に同じ事を想像した。

そして同時に同じ言葉を発した

「ホイホイチャーハン!!!!!!!!!!!」


(ガチムチにいさんだった。)

この話について行くためには・・・

片タブにグーグル先生を開いて、

分らない言葉があったらグーグル先生に聞こう!

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