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イタチの短編小説

漢字二文字、ひらがなさんもじ

作者: 板近 代

 実感と体感は違う。


 体感していても実感できていないことはキミの人生にたくさん、たくさんあるのだよ。


(特に苦痛というカテゴリには、そうしたものが多い)


 シュークリームを逆さまにすると食べやすいこと発見した人は本当にかしこいと思う。そして、その事実を独り占めせずに広めたことは、たいそう、たいそうなこと、たいそう、立派なことだと思う。


(キミは)


 私みたいな食べることを苦手とする人間を何人救ったのだろう。テーブルマナーだ、テーブルマナーの話さ。


「オレはこうまでして、人間を食わねば生きていけぬのか。それ、それが、オレの宿命か」


 その一眼レフにつけられたレンズのボケは、涙で滲んだ視界のように美しいという。





 さて、夜はおわりだ。

 まだ、暗くはあるが。

 すぐに、朝がやって来る。


 いくつかの世界は、もう日のなかにある。


(だから≒なぜならば)


 もうすぐ、君の部屋にも朝が来るのだ。


 そして朝日が、君の選択を、君の決断を止めようとしやがるだろう。


『ちきしょうなにくそと、キミはベランダへと続く窓をしっかりと閉め布団にもぐりこんだ。獣のように、隠れたのだ』


 とりあえず今日は、生きてみよう。

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