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恋する自殺少女

作者: 徳川周

小説家初心者なのでアドバイスをもらえると助かります!

突然だが、私はあと一ヶ月で死んでしまう。

これは別に病気とかが原因ではない。

私は自殺するのだ。

自殺することを決めたのはちょうど二年前の夏だ。

それは私にとって大切な人の一人・従兄が亡くなったときだった。

その従兄・太田健斗はもともと持病をもっており、いつ死んでもおかしくはなかったが最近その持病が回復してきたので死ぬことは成人になるまではないだろうと言われていたのだが。。。

私が中学二年生のときに亡くなった。

享年十九歳だった。

あと二ヶ月で二十歳になるというところで亡くなってしまったのである。

私は色々悔しかった。

例えば、せめて成人になるまで死んでほしくなかったことや私の気持ちを伝えていなかったことなどだ。

そう、私は健斗に恋をしていた。

まあ、今でもそうだが一応過去形にしておこう。

私は健斗が成人になったらこの思いを伝えようと思っていた。

けれど、私の思いを伝える前に彼は亡くなってしまった。

それがずっと悔しくて、こんな好きな人がいない世界で生きていることが無駄に思えてきた。

それで私は自殺を思いついたのだった。

自殺方法は簡単。

ただ睡眠薬を大量に摂取するだけ。

その方が痛くもないし、苦しくもないだろう。

購入方法は家族にバレずにドラッグストアで買うしかない。

それしか方法がなかった。

でも多分バレないだろう。

そんなある日だった。

いきなり私の日常に変化が起こった日は。

私が自宅勉強のためのノートを開きっぱなしで晩ごはんを食べ終わったら何かノートにかいてあるのだ。

私はいつも晩ごはんを食べ終わったあとに自宅勉強をするので絶対に私ではない。

そしたら、私の親か?

私はノートに書いてある内容を見た。

”っ!!!”

そこには久しぶりに見た健斗の筆跡で

”久しぶり!元気にしてた?”

と書いてあった。

”え?”

私はこの状況を理解することができなかった。

”なんで、、、健斗はもう亡くなってしまったはずなのに、、、”

それならと思い、私は私の健斗にしかわからない問いをノートに書いた。

その問いは”私が好きな犬の犬種は?”だ。

これは私と健斗が親戚の中でもダントツで犬が好きでよく犬について話していたからだ。

そしてお互いが好きな犬の犬種についてよく話し合っていた。

私がゴールデンレトリバーで健斗は柴犬。

これは私と健斗しか知らないはず。

だからこの問題を正解したら、この筆跡は本当に健斗のものとなる。

"え?ゴールデンレトリバーでしょ?なんでそんな簡単な問題出すの?”

ノートにこの文章が書かれたとき、私はこのノートを書いているのは健斗だと確信した。

”じゃあ、あなたは本当に健斗なの?”

”うん!そうだよ!直接じゃないけど、また話せて嬉しいよ!”





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