おかえりなさい が言えるように
いってきます
いってらっしゃい
あなたが出て行く
いつもの場所に
いつものように
ただいま
おかえりなさい
あなたが帰ってくる
いつもの場所に
いつものように
いってらっしゃいが言えること
おかえりなさいが言えること
それは短い言葉かもしれないけれど
それは軽い言葉かもしれないけれど
繰り返すことが出来る幸せ
繰り返し言えることの幸せ
気づいているけど
気づいていない
いつもと同じ時間にいない
いつもと同じ場所にもいない
それがどれだけ怖いことか
分かっているけど
分かってなかった
違う、それは分かってる
ただ、それを信じてただけ
ちゃんと繰り返してくれること
ちゃんと繰り返されていくこと
時に繰り返せないこともあるし
時に繰り返したくないこともある
帰る場所より楽しい時間がそこにはあって
帰る場所より一緒にいたい人がそこにいて
少しでも長く過ごしてたいとか
少しでも長く話していたいとか
そういう気持ちは分かるつもり
でも
あなたがそういう気持ちで今過ごしてると
待ってる私は分からないから
ただ怖くになって
ただ心配になって
どうしていいのか分からなくなる
だから
いつも通りの
ただいま、は
本当は嬉しいはずなのに
素直に喜べなくなってしまう
心配していて
なんにもないなら
安心して喜べばいいのにね
分かってる
分かってる
だから
この感情は呑み込んでしまう
心配させたことを怒るより
無事だったことを喜ぼう
怒られるよりも
喜ばれたほうが
きっと伝わってくれるから
こんなにも心配なんだよって
分かってもらいたいって思うから
この感情は飲み込んでしまう
これは不安の裏返しだから
これは愛情の裏返しだから
でも、叱ることは叱らないとね
ぶつけるんじゃなくて
語るように
怒るんじゃなくて
諭すように
いってきます
いってらっしゃい
いつもの場所に
いつものように
あなたが笑顔で
向かえるように
ただいま
おかえりなさい
いつもの場所に
いつものように
あなたが笑顔で
帰ってこれるように
繰り返される日常が
幸せなんだって
ずっと現在進行系でいたいって
そう思います。
振り返ることはしたくないって
そう思います。
そうせざるを得ない事もあるけれど
そうしなくていいように
出来る限りのことを
出来る限りする