序章
酷くイタイ表現や設定、台詞などが頻出し読者様方のご機嫌を損ねたり、失笑を買ったりする可能性が多分に含まれております。
それでも読んでいただける心がロシア連邦よりも広い方のみ御閲覧ください。
かつてこの世界はヒト(ホモサピエンス)が全てを支配していた、その確固たる証拠は世界各地に点在する“遺跡”が沈黙をもって示している。
だがヒトが栄華を誇っていたのは何時のことかも分からぬ遙か昔の事。
ヒトは最早万物の霊長ではなく、霊長類の下層に位置する存在に成り下がった。
新たな人類(この場合霊長類を指す)はヒトよりも優れた能力を持ちヒトはそれらに駆逐されつつある。
霊長類ヒト科ヒト目ウッドリヴィス、通称エルフ、ヒトには想像すら出来ない深い思慮と知識。“殺されない”限りは死ぬ事の無い強靱な体を持つこの種族が新たな世界の主である。
彼等は“遺跡”からかつての栄華の残滓をかき集め、自らの持つ文明、“魔力”と呼ばれる精神エネルギーを用いた技術とを組み合わせて日々文明を発展させていった。
その結果、エルフ達はこの世界に盤石なる支配体制を築き上げる事に成功する。
ヒトはもはや取るに足らない生物に過ぎない。栄える事の出来た最たる理由である思考能力ではエルフには遠く及ばず、純粋な力では亜人種の鬼達には全く敵わない。
ヒトは、エルフが保護しなければ生きていくことの出来ない脆弱な生物でしか無くなっていた。
この世界は“クリスタニア”と呼ばれ、旧世界(ヒトの栄えた世界)の言葉で“神の国”を表す名称で呼ばれている。
五つの大陸を持ち、その内の一つは全土が熱い氷で覆われた不毛の地であり、残りの三つはエルフが支配し、残る一つは蛮族(エルフから見た蛮族は鬼属にのみ限定される)が血で血を洗う戦争を永劫に続けるであろう地。 世はエルフが治世を進める開拓歴197年、人々は一応の平和の中にあった…
もしよろしければ感想ください。誤字、脱字、ここの文法がおかしいなどなどありましたらどうぞご報告ください。