始まり
「ディザーノス、ベイリン、リベンダで現在、反乱軍による暴動が起きています。」
豪華、絢爛が形となった大広間。見る者に圧倒的な贅を見せつける欲望の空間。
その奥に鎮座する存在。圧倒的な存在感を放つその男は目の前で跪く者を一瞥もしない。
「…王よ、如何いたしましょう。」
隣に立っている側近と思われる男が耳打ちをする。
「…リードが死んだ。」
王と呼ばれた者が口を開いた。
「お、王よ。それはどういう、」
「…左様で御座いますか」
意味の分からない返しに跪く者は戸惑い、側近は何かを理解したように頷いた。
「…ようやくだ。ようやく全てが終わる。」
ここはマギドラ王城。呪いと欲望渦巻く国の中央に聳え立つ孤高の城。
その中央の王座に鎮座する存在、マギドラ国王其の人は遠くない未来をただ見つめるのだった。
短い閑話の様なものでしたがいかがでしょうか。
これにて一章完結とさせて頂きます。テイルはまだまだ続きますので以降もぜひご閲覧下さい。
次回の更新から昼の12時の投稿となります。
次回は22年3月18日12時となります。
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