調停役 アマテラス
なんなのだあの小娘は?テンソンゾクとかアマテラスとか聞いたことの無い名前出しておったが……ニーズヘッグさえ味方にできれば……
『とか考えてるみたいだがニーズはこっちに付いとるぞ?』
“馬鹿な事を……”
『ニーズ、おいで~。』
{わ~い!ハナとアサもおいで~!}
“贄が3匹……くっくっく……”
『要らん事考えとらんと馬車引かんかい。首撥ねるぞ。』
“出来るものなら……”
『おっちゃん首飛ばして~?』
ムサシの刀で飛ばされるテスカトリポカの首。
{おっちゃん、首って斬れやすいの?}
ム「いやいや逆鱗も有るから斬りにくいぜ?」
『さすが剣聖……と言うか記憶力とか学習能力無いのかこいつは……一遍横向きに首付けたろうか?蘇生!』
“む?なんじゃこれは?”
『いちいち復活かけるの邪魔くさいから蘇生に変えてみた。』
“それで首が左向いて付いてるのか……”
『判ったら出発!』
“意味わからんわ!右に崖有ったらどうする?”
『気にするな、ケツアルコアトルがおいらたち連れて脱出してくれるそうだ。落ちるのはお前だけだ。』
“ワシも落ちとう無いわ!”
『我が儘言うな。』
“ワシ神龍ぞ?”
『ここに神族3名と邪聖龍が居るがそれを食おうとしたのが居てなぁ。ムカついたから首横向きで付けた。登場人物判るか?』
“神族か……魔力が増えるな。”
{増えないぞんなもん。どっちかって言うと神族は薄味だった、魔族は味が濃い。}
『ニーズ神様食ってたのか……』
{この前来た女神が半分食っていいって……セオリツヒメとか言ってたような?}
『ああ瀬織津姫ね。封印された女神ともアマテラス様の荒魂とも言われてるが……』
{あと多分だけど神としての位階下がって邪神レベル上がったような……}
“当然そうなるのう。”
『おわ!……ああビックリした、オーディーン様か。』
“あちこちに十戒って残っとるがあれぶっちゃけ大概は神の位階下げる行いすんなじゃからのう。”
『酒のむなとか着飾るなとか?』
“その辺は信者に向けての戒めじゃ!”
『最後のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。このようなことは言わないで下さい、「もう見てはいられない。」、「居たたまれない。」などと。あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないで下さい、私は生涯あなたを一番愛しているのです。』
“え?なんじゃそれ?”
『犬の十戒。』
“知るかそんなもん!”
『知ってたらフェンリルに噛まれなかったかもね。』
{爺ちゃん、汝仲間をからかうなかれって無いの?}
“そんなの有ったら高天ヶ原はレベル下がるぞ?”
『下がったら多禍禍原として恐怖のズンドコに……』
“やるじゃろうなぁお主らは……”
『リーダーは痾魔弖羅酢に名前替えさせて……』
“変わっとらんわ!当て字にしただけじゃろ!だいたい酢の字が何で入っとる?”
『酸っぱい臭いも安心!』
“あ……尼寺……落ち着け。”
“離せおでん!神罰ノ雷!”
アサとハナとニーズを抱いたままひょいひょい避ける増山……うち何本かはテスカトリポカに突き刺さり……
『アマテラス様待って?馬に当たった。』
“馬?おおこれ竜車と言う奴かえ?”
『父ちゃん雷で死んだレッドドラゴン居る?』
マ「歯と爪と皮少し、肉も少々有ると嬉しいとグロリアが言ってるのう。」
『グロリア、ハラミでいい?』
グ「尻尾5キロ、テールスープにすっから。」
『ご注文承り~!アマテラス様も飯の時呼ぶからね~。』
“はぁ~、器用に捌くもんじゃのう。”
グ「女神様、もう怒りは静まりましたんで?」
『グロリア、アマテラス様怒って無いよ?遊びたかっただけだ。』
オ「充分神罰相当のエネルギー入ってましたが?」
『アマテラス様の本気って地を割り海を凍てつかせるレベルですから。』
“さらに神の子が二人居ったでのう。さすがに本気は出さんわえ。”
“じゃからわしリーダーやるの嫌だったんじゃ。こやつ普通に惑星破壊するでのう。”
ム「は?オーディーン様以上の実力者だったんですか?」
“こやつは絶神、神の一つ上の存在じゃ。弟ですら旧神のリーダーぶん殴って来とるじゃろ?タヂカラオがわしやデミグラスと同程度じゃ。”
リ「え?このスケベオーディーン様と同じ?」
“マスヤマは弱体化しとるでフレイヤよりちょっと上程度じゃがな。”
“2万と2万5千は大分違うと思いますけど?”
『さて、それじゃ……復活!』
“この野郎また素材取ったな?”
『雷に打たれたドラゴンの羽根はワープゲートになるらしいしな。』
“悪びれもせずこの野郎……”
『お前まだ生贄の自覚ねぇんだなテスカトリポカ。』
“なんでインカの人食い神がここに居るんじゃ?”
(それはわっしが説明しやす。わっしはケツアルコアトルってケチな龍でござんすがテスカトリポカに任せたここ100年の間にメキシコが血腥くなりやして、こちらにわっしが移りやしたところテスカトリポカの馬鹿が分神体作ってこっちに来たんでやす。)
“いや……ケツアルコアトルよ、お主の方が強いであろうが?”
(わっしは竜窟守るのに力の7割使ってやすんで……)
“馬鹿め!全て自分の為に力を使わずして何が神か!”
“五月蝿い!どうやら理はケツアルコアトルに有る様じゃのう。タヂカラオ、竜窟とやらに用事は無いかえ?”
『今からそこに行って公爵祈らせないといけないんですよ。』
“ではついでにケツアルコアトルの力になってやってくりゃれ。おっと!ムサシとやら、胸がおかしいのう?苦しゅうない、胸を出しゃれ。”
ム「いえ女神様……これは……」
“出しゃれと言うに!天井の染みを数えてる間に済ますでの。”
“こりゃ尼寺!雰囲気で阿呆な事言うでないわ!”
“爺は煩いのう……これで少しは楽になろう。無理はいかんぞえ?”
ム「胸の痛みが……収まった?」
“ほっほっほ タヂカラオ、ドラゴン料理楽しみにしとるでのう。ではの。”
{前と比べるとまともな女神様だった……}
『ニーズ……あの人普段ああなんだよ?』
{昼までに9割済んでてなんで5分前やねん?}
なんでと言われても……業?




