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おいらが聖女~俺が宇宙の戦闘機?外伝~  作者: ケモブキ
第1章
47/53

飛んで火に入る夏の竜

 『なぁワイバーン、何で追っかけられてんの?』

(なんか急に殺気立って追いかけて来たんですよ!あとわっしはワイバーンじゃなくてケツアルコアトルっす。)

『ケツアルコアトル……?インカの翼を持つ蛇がなんでここに?』

(お嬢ちゃんインカ知ってるっすか?なら話は早い。あいつテスカトリポカっすよ。)

『ん~、詳しく聞きたいからあの馬車まで飛んで?あそこにニーズヘッグが居るから。』

(ニーズヘッグ?邪龍王がこんなとこに?)

『怖がらなくていいよ。今守護龍になってるから。んじゃね~!』

(お嬢ちゃん!危ないっすよ!)

『お~い赤竜、なんで前の竜追っかけてんの?』

“あの野郎ワシの生贄を止めさせおったからな。”

『なんだ地球からの恨みか。』

“む?ワシの贄になれ小娘!”

『食える物なら食ってみれ?』


増山を飲み込むテスカトリポカ。ケツアルコアトルがUターンし終わってテスカトリポカに突っ込もうとした時、黒い稲妻が馬車から飛び出す!


{親方~!}

『は~い!』


そしてテスカトリポカの腹を破って出てくる増山。


{親方!びっくりさせないでよ!}

『いや~はっはっは。』

(お嬢ちゃ……いや姐さん……大丈夫っすか?)

『大丈夫大丈夫、結界張って飲み込まれて腹破って出てきただけだから。』

(いや……大丈夫とは言わないっすよそれ……)

{でしょ?我も苦労してるのよ……}

『ニーズちゃんケーキ抜き!』


この世の終わりのような表情になる闇の龍……


“何を和気あいあいと貴様らは!”


一方、テスカトリポカは話が見えて無いようで……


“そこの小娘!ワシが食ってやっただろうが。”

『お前胃の中臭いぞ?ちゃんと野菜も食え。』

“言わせておけば……”

{どうするつもりだ下郎!}

“生贄の分際でワシに意見するなど有ってはならんのだ!”

{貴様も太陽神の端くれであれば天照大神を知っておろう?}

“知らぬ!”

『知っとけそこは!』


増山のアッパーカットがテスカトリポカの顎を抉る。


(あの……ニーズヘッグ様?あの姐さんなんで怒り狂ってるんで?)

{ん~、チーム裸苦転血って地球の神連合(暴走族)知らない?親方がトッコータイチョーでスサノオがリーダーだったんだって。で、スサノオの姉さんがアマテラス様なんだ。}

(裸苦転血……えっ?極東の暴れ神?)

{我も滅ぼされて復活したら親方に張り倒されてテイムされた。}

(そんなバイオレンスな集団なんすかぁ~?)

{怒らせなきゃ優しいから怒らせない様にね?}

(ははッ!肝に命じて!)

“あらあら……やってるわねぇ~。”

{フレイヤ姉ちゃん、ケツアルコアトルとテスカトリポカも来てるんだね?}

“え?なんで両方来てるの?片方メキシコに居るはずでしょう?”

(わっしはメキシコ捨てたんっすよ。テスカトリポカの所為で血腥くなったオルメカは要りやせん。)

“じゃぁ何でテスカトリポカが居るのよ?”

『本人に聞く?』

“まぁマスヤマさん返り血浴びてやりきった顔で……持ってきたのね……”

“何なのだ貴様は?”

『天孫族、天の田力男の魂を持つホムンクルスだ。』

“贄ではなかったのか?”

『おお!それそれ。お前何時まで人を生贄にするつもりなんだ?』

“無論、死ぬまで!”

『じゃぁ死んどけ。』


赤竜の頭に突き刺さるヌンチャク。


“一応神の端くれなんで……”

『あ、そう?んじゃ復活(リザレクション)!』


“今、何が起きた?”

『もう一回遊べるドン!』

“しゃらくさい、返り討ちにしてくれるわ!”

{……ねぇケツアルコアトル……もしかしてテスカトリポカってちょっとあほなんじゃ……}

(我が終生のライバルだったんですがねぇ……)



“……なんで勝てんのだ?”

『お前が弱いからじゃん?早くおいらを生贄にしてくれよ?待ってるんだからな。』

“よしでは動くな!”

『聞くかバカ。』

{親方~!そろそろ復活かけるの止めたら?}

『そんじゃおいら神殺し(カンピオーネ)名乗るぞ?』

“マスヤマさん、そろそろ20回目ですよ?”

(姐さん、わっし飽きてきた。)

『このあほの心が折れる前にあんたらの心が折れてどうする……復活(リザレクション)!』

“ふはははは!まだまだやれるぞ!”

『ニーズ、食べる?』

{胸焼けしそう……}


あ……馬車が来た……


ミ「ゴールディーちゃんどうしたんですか?」

マ「でかしたゴールディー!新鮮な血を取ってくれ。」

カ「拙者牙と鱗を……」

シ「俺は爪で。」

グ「オデ皮がいいな。」

『わかった!さいならテスカトリポカ!』

“待て!こんな……”

『贄になれテスカトリポカ!今までと位置が変わっただけだ。判るだろう?』

“何故ワシが死なねばならん?”

『贄とはそういうものだ。気が向けば復活させてやろう。』


あ……小便チビりやがった……


『父ちゃんレッドドラゴンの尿要る?』

マ「さすがにそれは要らんわい。」

“助けてくれ!頼む……”

『お前の贄になった人々も同じ気持ちだったんだ。諦めろ。』


とりあえずトドメを刺して素材を別けて行く

爪18本牙20本鱗200枚に皮が6平米血が7樽……肉1トン……これをストレージに入れて……

復活(リザレクション)!』

“助かった……”

『いいや?お前はこれから素材を生み出す為だけに復活するんだ。生贄ってそういうものだろ?何度でも生き返り何度でも殺してやる。いつ心が死ぬか楽しみだな。』


赤竜は素材を取ったからか一回り小さくなっている……と言ってもまだ体長8メートル有るのだが……


『さて竜窟に案内しろ。逃げたりこのパーティーの人間襲ったりするとどうなるか……おいらの気分が良くなればいいな?』

ハ「ぱぱ~!どらごんさんかわいそう。」

『ハナは優しいね。でもあいつは今までもっと酷い事をやって来たんだよ。死にたくない人を無理矢理殺して食ってたんだ。だから死にたくても殺してやらない。いつかハナにも判るかもね。』



はい、なんとか間に合いました。

サボってる訳ではないのですが最近スイッチが入るのが遅くて困ってます。

{年じゃ。}

うるせぇよ!

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