現在休憩中
“エインヘリヤルよ、お主良くそんなの知っとるのう。”
“ニコライ、これは別世界の神話なのです。”
“あとこやつ神の欠片持っとるからの?”
“何者ですかなこのエインヘリヤル……”
『知らざあ言って聞かせやしょう。
浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の
種は尽きねえ須磨の浜、その白浪の夜暴走
以前を言やあ淀川で、学生勤めの暴れん坊
族やチンピラ蹴散らして暴力をあてに小皿の一文字
百が二百とカツアゲのくすね銭せえ段々に
悪事はのぼる上の宮
高校内で先輩と、揉め事喧嘩も度重なり
喧嘩番長と札付きに、とうとう学校追い出され
それから神戸の絵描き塾
ここやかしこのスタジオで、ちょいと見掛けたそのキャラの
似ぬパロディーで多少の人気
名せえゆかりの田力男 増山修一たぁおいらがことだぁ!』
…………………………
「終わったか爺の娘?」
「とうとう狂ったんですかマスヤマ?ジャンヌさんが驚くんで程々にしてくださいね?」
まだ声をかけたグロリアとリンジーは有情であった、他のメンバーは必死でケーキをがっついていたのだから……
[ごめんなさい所々聞き取れなかったんでもう一度……]
『ごめんなさいジャンヌさん、二回は言えません。と言うか覚えてません。』
[まぁまぁ~、それよりケーキ無くなりますよ~?]
最後の一切れを狙う肉食獣が4匹……
名をニーズヘッグ、アサ、ハナ、アーニャと言う。
「ニーズちゃん、食べ過ぎは体に毒よ。」
{アーニャ姉ちゃんもお腹ぽっこりしてきたねぇ、アサとハナは食べ過ぎたらぽんぽん痛くなるぞ~。}
「あさはいたくなったらままになおしてもらうもん。」
「はなも~!」
『ふんっ!』
残っていた一切れをフォークで突き刺した増山は一口で飲み込む。
『あれ?ジャンヌさんこれ……甘味に蜂蜜使ってる?』
[良く判りましたねぇマスヤマさん、洞窟の裏の森にキラーホーネットの巣が在るんで簡単に手に入るんですよ。]
“わしが行ったら集られたけどのう。”
『そりゃニコライは黒いままで行ったんだろう?地球じゃ蜂は黒い物体に集るんだよ。』
3人はまだ放心していた……
「父ちゃん食って無いんだから分けてやんな。」
{え?親方食べてなかったの?}
「ぱぱかわいそう。」
「ぱぱたべてないからちいさい?」
肝っ玉母さんはニコニコと子供達の話を聞いていた。
「わしはジャンヌさんとニコライ殿の性根の差じゃと思うけどのう。」
「マグナス!波風立てるんじゃありません!」
「ニコライ様、私も集られた事有りませんよ?」
[フランシスコもだとやっぱり黒に反応したんですかねぇ。]
“わしのファッションセンスに蜂も反応したのかのう。”
「蜂もうざかったんじゃねぇかな?」
“わしほど剽軽なリッチも珍しいのに。”
『これだけ元気になれば大丈夫だろう、ドラゴン洞行こうか!』
「山3つ程越えるけどのう。」
「途中でマグナスが死んだらどうする?」
“なんならゾンビかスケルトンとして使役しようかのう。”
「なんじゃ、ホムンクルスの傀儡は要らんのかニコライ殿。」
“マグナス殿?何その心踊る物はなんじゃ?”
「複製死人人形クランケン。例によって魂が入らなかった成人男性型ホムンクルスじゃが……」
『失敗作やないか!』
「これをニコライ殿がコントロールすればわしらと一緒に旅できると思ったんじゃが……」
「なかなかやべー物作ってたな……」
「使うなら心臓動かすぞい?」
“マグナス殿!後生じゃ!使わせてくれ!”
「そんじゃ馬車に行くぞい。」
空間拡張された馬車の中、マグナスの部屋は更に拡張されて研究室になっていた。
「こんなおぞましい場所が馬車の中に有ったとは……」
「はいオスカーうるさい。ゴールディー、魔導エンジン始動、電気こっちに回してくれ。」
『魔導エンジンアイドリングからミドルレンジへ、電気スパーク準備完了。』
「スパーク!」
『スパーク!』
どくん!鼓動が一度だけ打つ。
『我が前に居りしこの者に再びの鼓動を与えん!蘇生!今だニコライ憑依しろ!』
“憑依!………………おお!動けるぞ!”
『そうか……成功したか……ならまずパンツを穿け!』
“お……おお、すまんの。しばらく全裸だったもんでのう。”
{親方、あの真ん中にぶら下がってるの何?}
『そういう質問はせんでよろしい!』
「「「きゃー!」」」
『リンジー、アーニャ、ジェーン……何で見てんの?』
「まさかホムンクルスにあんなもんが付いてるとは……」
『そりゃ普通付いてるだろう。』
「マスヤマさん驚いても居ませんね?」
『おいらもホムンクルスだし元々男だし……』
「あれ実用性有るの?」
『ジェーンはカトちゃんの弄っとれ!』
「あさもついてる。」
「はなはない……」
『あ~、その辺は追々教えてやるから。』
「アサもハナもそれは他人に見せる物じゃ無いんだぞ?しっかり隠しておきなさい。」
「ままもたまにみえてる~。」
「マジかエインヘリヤル?」
『お前風でスカート捲れたらどれだけみんなにサービスしてるか知らなかったのか?』
「ムサっさん、今まで見えたか?」
「そんなの気にしたことねーぞ?さっきまでおめぇがパンツ穿いてねーの知らなかったし。」
「あさはしってた~!」
「はなもしってた~!」
『まぁこの2人はちっこいからなぁ……視線が低いのは仕方ない。』
「ぱぱもちいさい。」
『放っとけ!』
あと5分!
{ちょっと短いか?}
なかなか思い通りに書けなくてな……
{筆折れ!}
嫌じゃ!




