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おいらが聖女~俺が宇宙の戦闘機?外伝~  作者: ケモブキ
第1章
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アサとハナ

 「あのエルダーリッチがですか?」

『ええ、アーニャの魂吸収しようとした時にも思えば少し躊躇いが有った、何よりおいらならリッチ洞追放されたらそこからあいつが籠っていたダンジョンまでの町や村滅ぼしてますよ。本当に狂っていたならね。』

「でもそいつは祈りのパーティー潰してるんだろう?」

『それ……人間のパーティーだったのかな?』

「え?」

『スライム洞窟のグラトニーが20年程前に魔族が祈ってたとか言ってただろうがね(いろいろ出てくる……参照)?あれおいらもスルーしてたんだがどこまでの祈りが通じるんだ?人間滅ぼすとかも聞き入れるなら魔族はそれ狙って祈りに行ってエルダーリッチに倒されたのかも知れないぞ?』

「それなら神々が黙っていないでしょう。」

『フレイヤ様だぞ?気付かなかった可能性もある。』

“失礼な事言われている気がしますが?”

『そうですか、ではこの世界でのおいらの依り代はどうなりました?』

“本来ならオワリ公爵家の三男坊に転生する予定でした。ただ死体の損傷が激しく家族が火葬にしてしまったので……”

「え?ゴールディーちゃんシンノスケに転生予定だったんですか?」

『パニックパニックパニックみんなが慌ててる~♪』

「あれ?公爵様その人知ってるんですか?」

「あのなアーニャ……オワリ・ヒタチ・キイの御三家って知らないか?今のヨシムネ王はキイのご出身だぞ?ミツクニ公爵はヒタチ家の当主だ。」

「いえシンさん、私は聖女パーティーの御者ミツエモンです。」

『そこは越後のちりめん問屋と……』

「マスヤマ殿、我らには意味が解り申さんが?」

“マスヤマの元の世界にそう言う物語が有ったのじゃよ。無視して構わんぞ。”

『この時、増山修一の中にこの世界を潰そうという思いが生まれた……』

“わ~!冗談抜きにそう言うこと出来るんですから不安を煽らないでください!”

“フレイヤよ……まだマスヤマの冗談が判らんのか……”

『ってそう言われると本気でできそうな感じですが?』

“できるできないで言えば普通にできるぞ?生きとし生ける物壊滅させる気が有ればのう。”

『自覚は全く有りませんが?』

“先ず神としての自覚は?”

『それもあんまり……』

「わしも貴族の自覚は無いぞ?」

“似た者親子であることが発覚しました。”

『「いやぁ……それほどでも。」』

「嬢ちゃんもマグナスも誉めてねぇぞ?」

『「誉め言葉と受け取っておこう。」』

「せめて帝国英雄がまともだったらいいな……」

「聖女様?それではマスヤマさんがまともではないみたいじゃないですか。」

「騎士長さんよぉ、ちょっとの間とはいえマグナスと一緒に居たんだぜ?アホにされてるに決まってる。」

「そうですよディノス騎士長。感染する狂気って聞いた事は有りませんか?マグナスに関わると正気が侵されて行くんですよ。」

『父ちゃんクトゥルフ神話の邪神だったのか。』

「また訳のわからん事を……」

『この宇宙には想像を絶する生命体が居る。通常生物はそれを見るだけで発狂する名状し難き者達……すなわち暗黒邪神。』

“寝物語にクトゥルフ神話って……”

『是非ともオスカー司祭にはナイ神父の話を……』

「旅はまだまだ続きますよ。さっさと休みましょう。」

「夜営でみんな一緒に眠るなんて……」

『結界が在るし魔導レーダーも作動してるから大丈夫だよ。さぁ明日もリッチ洞に向かってGOだ!』



「……なぁチビ、平和過ぎねぇか?」

『野生の魔物は魔素噴出に怯えてすっ込んでるんだろう。』

「いや……御者とか馬とかよぉ。」

『今この馬車は馬が引っ張ってるんじゃないぞ?魔導エンジンで動いてるんだ。』

「まま~、なんかうるしゃい。」

『アサ、それが魔導エンジンだよ……ってハナは?』

『うるしゃいよこでねんねしてゆ。』


魔導エンジンの横で大口開けてニーズとハナが寝ていた。


「どれ……ママも一緒に……」

『これがオーガに暴れん坊(ランページ)と呼ばれていた女か?』

「母性本能が天元突破しとるのう。」

『今日の昼はバーベキューにするから寝てていいぞ。』

「ぱぱ、ばーべきゅーってなに?」

『みんな一緒に肉焼いて食うんだ、楽しいぞ。』

「ゴールディーちゃん、そろそろ最終休憩地点です。」

『了解しました。少し広い場所を探してください。』



『みんな~結界の外に出るなよ~。特におっちゃん!心臓病が加速するぞ~。』

「よくコンロ用意しながらいろいろ言えるもんだな?」

『グロリアこそよくアサとハナあやしながら肉捌けるもんだ。』

「アサとハナって……」

「男の子が朝の光の様に世界を照らすようにアサ、女の子が花の様に大地を優しさで包むようにハナと命名したんだが?」

「わしゃアサ神族でアサ、バナ神族でハナかと思ってたがのう。」

『そんな単純な名付けできるか!だいたい1年以内に真名思い出すだろうよ。』

「なんだ図星だったのか嬢ちゃん。」

“ただいま~あらバーベキューですか。”

『どこ行ってたんですか?』

“スターミラージュはリッチ洞に居ます。リッチ達を脅して居るようです。あとその子達は本当に名前が有りませんので。”

『んじゃ幼名アサとハナ。いい名前が有れば変更可能。これで。本当は阿加流比売神(あかるひめ)木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)から取ったんだがまぁいいや。』

「あれ?思ったより真面目に考えてたのか。」

『お前ら本当においらが適当に付けたと思ってたな?』

「わたくしは信頼していました。だからお肉ください。」

『ミラが今現在一番信用できんわ!』

「シンノスケに転生してたら聖女様が親戚になった未来も有ったのか……」

『公爵?なんか夢見てます?』

「私は小さい時からダイアナさんを知ってましたので……エルフってなんであんなに美しいんでしょう?」

『向こうの世界じゃエルフ居なかったからなぁ……死ぬ程憧れてましたよ。』

「ゴールディーちゃん……いやマスヤマさん!」

『公爵!』

「いや……おめぇら何の握手なんだよ?」

『時間と空間を超えた先で同士に会えた喜びがわからんのか?』

“あの……お肉まだですか?”



とは言うもののエルフ女性2人はまだ名前無いんだよな……

{がばがばな設定でお送りするな!}

来週からちょっと仕事が楽になるんで……

{もう遅れんなよ?}

9時に上げてるのに言うな!

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