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おいらが聖女~俺が宇宙の戦闘機?外伝~  作者: ケモブキ
第1章
37/53

野宿用新兵器

 “そりゃできますよ。天目一箇命あめのまひとつのみことこと一目連は田力男の手下説も有るんですから。”

『一目連って女の子の命令で人を地獄送りにする……』

“違います!目が一つ潰れた龍神です。覚えてませんか?”

『え?あの独眼竜?』

“その独眼竜が鍛冶の神です。元々ミスリルやオリハルコン素手で捏ねるのは錬金術と鍛冶スキルの両方を極限まで上げて初めて使えるんですよ。”

『剣は捏ねられなかったけど?』

“焼いて陶器になった粘土が捏ねられますか?”

『納得しました。』

“でも焼き入れしててもスライムリキッド擦り込めばまた捏ねられるんですけどね。”

『地味に凄いなスライム……よくこんな生物創造しましたね?』

“あれ元々はショゴスですから。”

『……え?……』

“邪神ウボ=サスラの眷族にして子供達ですよ。大きさや攻撃性は弄って低下させてますが。”

『そんなの食物連鎖の下位に入れるんじゃない!』

“別次元の地球ではショゴスマスターも生まれてます。初の地球人ショゴスマスターですよ。”

『どうやったんだそんなの……』

“ショゴスリーダーがピンチの時に身を呈して守ったとか……”

『あほですかそいつは?』

“彼の所のショゴスは臭いが無いと評判でどうもアザトースやニャルラトホテプにも認められたとか……”

『ええ……ショゴスが化けたらおいら達にも区別付かないのに……』

“その辺は向こうが上手くやるでしょう。それより大変なのです!”

『そろそろ魔素噴出(マナゲイザー)からの地盤崩壊が起こるとか?』

“何で解ってて落ち着いてるんですか?”

『その為にシルバーバトン作ってもらってますし、小さい噴出なら放っておいても戻りますよ。魔素充填器(マナタンク)が倍になったんですからそうそう地盤崩壊までは行かないでしょう。それまでに聖骨杖のマナ使いきればいいんでしょ?』

“使いきると言っても……”

『ほ~らソル何とかの魔石、魔力吸いな~。』

「とんでもない事を普通にやるわね。」

「ジェーン、逆に何人あの発想に至れると思い申すか?」

「ちょっと残しておいてくださいね?」

『これで1/10位かな。煉獄焼夷弾(ギルティファイア)20発位は残ってるはず。魔力タンク空にしたら入れにくいっぽいんでね。』

「マスヤマ、そのギルティファイア20発とは何ですか?」

『アーニャが魔法使いすぎて魔力ゼロになってもそれくらい撃てる指標。この杖使ってる限りうちの魔法使い様に魔力切れはなくなったんだよ。敵の攻撃魔法でも吸収して魔力にするから魔導師同士の対決してもまず負けない。』

「聞けば聞くほどあたしには過ぎた武器のような……」

『ふふ……杖の方はアーニャを主人と認めてるよ。ニーズ、蛇眼で杖見てごらん?』

{んう?アーニャ姉ちゃんが2人に見える。}

『だろう?アーニャの魔力を記憶してアーニャの杖になりかけてる。次に魔力が満ちた時に杖は形を変えるだろうね。』

「でもよ、今度満タンになる魔力はリッチ洞のだろう?ガイコツがゾンビになるんじゃね?」

『普通ならそうなる……けどその部分キャンセルさせるために溜めてる魔素吐き出させたんだ。ってグロリアは骸骨好きか?』

「オークは骸骨被る位好きだぞ?野生のインペリアルオークなんか大抵骸骨被ってるぜ?」

「ムサッさん、ありゃ自分を苦しめた敵のだぜ?我が力となりて共に道を歩めって意味だよ。」

「タカシは適当じゃからのう。」

「ジジイこそ名前適当に呼ぶんじゃねぇ!」

『父ちゃん、出来たのか?』

「まだじゃ!腹が減ってのう……」

『んじゃこの辺で夜営するか?待ちに待ってた野宿だぞ。』

「マスヤマさん以外誰も待ってませんよ。」

「でもよぅチビ、寝る時の警戒とか結構邪魔臭いぜ?」

『ああ、それは魔導レーダーに任せればいい。』

「なんじゃその素敵な響きは?」

「え?マグナスが作ったんじゃ無いんですか?」

「ありゃゴールディーの制作じゃ。」

『動物が動く時には魔素が動きます、その魔素を検出します。例えばこの辺には……多分狼系統の魔物が4体、敵意は今のところ無し……まぁ来ても馬車ごと結界で囲ってますが。点が青いのは敵意無し、赤が敵意有り、黄色がSOSって感じで出るよ。』

「おいチビ、これ何かに襲われてんじゃねーか?」

『ああ、ゴブリンっぽいな。助けて来るか。』

「このまま馬車で行きましょう。」


『ゴブリンが荷馬車襲ってるな。』

「よっぽどなんか積んでんのか……いや、あいつら凶暴化してる!この辺で魔素噴出(マナゲイザー)始まってんぞ!」

「任せて!凍土氷雪陣(ツンドラブリザード)!」


……凍らせた後で氷砕いてる……


「アーニャよ、それが永久凍土崩壊陣(ツンドラクラッシャー)じゃ。氷雪竜すら屠る大技よく覚えた。」


できれば余所でやってくれ……荷馬車に人居るんだぞ?


『おーい商人さ……うぉっ?』

「はぁ……奴隷商人だったのか……」

「いいえ、違います。彼は我々を救いだしてくれたのです。」


いや……檻の中から言われても……ってあんたもエルフか?で、商人もエルフと……


「彼は元メイプルリーファー近衛兵です。私たちエルフを救う為に盗賊に化けてこのような……」

『メイプルリーファーならこいつ知ってる?』


リンジーに会わせてみた……すると涙を流しながら……


「ミラリオス様……」

『OK、どうやら本当にメイプルリーファーらしいな。でももう盗まなくてもいいんだぜ?ヨシムネ王と話は付けて有るから。』

「はぁ……あの、あなたは?」

『おいら?ミラリオス・アルトラパン・メイプルリーファーの影武者でゴールディー・ポアロ・増山って言うんだ。』

「わたくしのエインヘリヤルでもあります。」

「エインヘリヤル様?というとニーズヘッグを倒したというあの?」

『ありゃ?意外に有名?』

「ではニーズヘッグ様は?」

{は~い我がニーズヘッグ・マスヤマで~す。}

「いやいや……お嬢ちゃんは……」

『ニーズ、変身解除。』


どろんと5メートルバージョンになるニーズヘッグ。


「ななななな……」

「あああああ……」

『みんなこういう反応だなぁ……』





30分前~!

{そのチキンレース止めんかい。}

思うようにアイディア出ないもんだろうか?

{知るか!}

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