グロリア加入
『う~ん猪悟能がいいかなぁ……』
「ゴールディーちゃん、何を考えてるんです?」
『公爵!あのオークさ……天蓬、元帥、猪悟能、八戒のどれがいいと思います?』
「あいつの元々の名前は何ですか?」
『ああ、そう言えば……』
「ん?ディスライクだ」
『嫌われ者って名前が有るか!栄光とか繁栄とかのイメージの名前の筈だ。ミドリにしようかと思ったが知り合いの女と被るんでな。』
「お前好き勝手呼んでたじゃないか。」
『仲間なら話は別だ。何ならフレイトンと……』
“天罰落としますよ?”
「オーガにゃランページって呼ばれてたが?」
『鬼人に暴れん坊とか呼ばすんじゃない!
グロリアスとかビュートって呼んでやろうか?』
「あ、グロリアスいいな。」
『んじゃお前今からオーク・ザ・グロリアスな?』
「オデはメスだぞ?」
『は?……悪い、男だと思ってた。もっかい考えるわ……』
「嬢ちゃん、メスならグロリアでいいんじゃねーか?」
『それおっちゃんの奥さんの名前だったんじゃ?』
「違うわ!隣の星の王妃の名前だ!」
『んじゃ問題無いな。よろしくな?グロリア。』
『って訳で彼女を以降グロリアと呼ぶ様に!』
「んじゃ何で女性を人身御供に取ってたんですか?」
「ひとみごくーってのが解らねぇが冒険者は危ねぇから説得して離脱させてた。オデが食った事にしたらその女探す奴も居ないからな。」
『畏れ入谷の鬼子母ブタ……』
「この子何言ってんだ?」
「気にせんでいい。グロリアよ。これからよろしくのう。」
「んでもオデこの体だから町に入れないぜ?」
「心配するでない、こんなこともあろうかとジェーンのまほろばの鏡を複製してある。ホレグロリア、使うてみい?」
鏡から虹が出てグロリアは肉感的な褐色の筋肉質な大女になった。
『♪そいつの前では女の子 ツンとおすまし……』
「おい!ゴールディー!どうした?」
「ああ、発作じゃ。気にせんでいい。それよりグロリアよ……何ぞ着てくれんか?腰簑だけで胸放り出してたら男連中皆前屈みになるわい。」
「じー……」
「おい聖女様?」
「……負けない……」
「なぁ、聖女様オデに敵意持ってないか?」
『お前の胸にだな。何せエルフってのは美しいだけで肉体的魅力が薄……』
「マスヤマぁ~?」
「何の騒ぎですか皆さん。今日は5つ向こうの町に出発……んがっ?」
「司祭様どうしたの……あらオークさん。」
「え?この人あのオークなのかアーニャ?」
「って聖骨杖が言ってる、間違いない!」
「へぇ……あんたの杖凄ぇな。」
「エインヘリヤル様が倒したリッチが持ってたんだって。」
「ん?……じゃあリッチ洞窟の秘宝か……」
『あいつエルダーリッチだったのか?』
「ああ、3年程前に祈るパーティー皆殺しにして群送り食らった野郎だ。」
『道理で怨霊浄化効きにくいと思った。』
「どうやったんだ?」
『ヌンチャクに怨霊浄化エンチャントして目に突っ込んでパキッと。』
「はぁ……お前本当にエインヘリヤルなんだな。」
{我なんぞどつき回されてテイムされたが?}
「そうか……お前も苦労したんだな……」
『そいつニーズヘッグだけどな。』
「ねぇエインヘリヤル、あたしのまほろばの鏡知らない?」
『親父!』
「複製するのに借りたぞ?魔力が無くなってたんでチャージしといたわい。ほれこれじゃ。」
「マグナス……お前窃盗だぞこれ。」
「ムサシの言う通りです。その癖を直せと昔から言ってるでしょう!」
「待ってくれ、爺さんはオデが町に入れないからやったと思うんだ。許してやってくれないか?」
「グロリアよ……お主優しすぎるんじゃのう。」
「てやんでぇ。」
『で、誰かグロリアに服貸してやってくれない?さすがに乳も見飽きてきた。』
リンジーとアーニャが急いで持ってきた……がサイズが合わない。ジェーンのは胸は入るのだが丈が短い……
「あの、グロリアさん、俺の革鎧で良ければ……」
『シンさんの鎧が最後の希望か……』
「え?これピッタリなんだけど?」
『とは言うもののいつまでもシンさんの鎧借りる訳にも行かないし……次の町で買おう。問題は貯金箱が来るかどうかだけどな。』
「やいやいやい!金目の物と女を置いて行けば命は助けてやる。」
『貯金箱キター!』
「女か……オデでいいのか?」
「……チェンジで。」
{では我か?}
「いやお前らガキと大女しか居ねぇのかよ?」
『グロリアとニーズが遊んで居ると何故判らん?』
「おめぇももう少し育ってから……」
メコリ!ヌンチャクが野盗にめり込む。
「稲妻裂刃!」
「凍土氷雪陣!」
「爆裂拳!」
「何者だあのおっさん達は?」
『ドラゴンスレイヤー3人衆、グロリアに言って無かったか?』
「初耳だ!」
『さて……金かこの女に合う武器と防具を出せば命までは取らない。どうする?』
「舐めんじゃね……」
スパン!カトーの抜刀術。
「聞きたいのはその言葉ではござらん!」
『いいよカトちゃん。心眼……』
ピー…… ぼむ!
『失敗したか、よし次!』
「アジトはこの先でございやす!何なら案内しやすが……」
『やはりスペシゥム光線は必殺技……』
「馬鹿な事言って無いで案内してもらえ!」
『グロリア、小さなギャグは人生の憩いだぞ?』
「いいからさっさと案内させろ!」
で、山中の掘っ立て小屋に着く。
『中に8人か……』
「合言葉は?」
『お頭は馬鹿!』
「何だと!」
「凍土氷雪陣!こりゃゴールディー!もっと考えて動かんかい!」
『まぁまぁ、何か武器と防具は……』
「こいつアダマンタイトの胸当て着けてますよ!あとアダマンタイトの剣もある!」
『よし、剥ぎ取ってからクリーン……グロリア、これ着けてみなよ。』
「いいのかよこんなのもらって?……っと、まだ人間が居るぜ?」
「あなた達、大丈夫ですか?」
「我々は商人です。助けてください。」
子供1人に恰幅のいいおっさん1人、若いのが5人居た。
子供は怯えて居る。
「お姉ちゃん達は君達を助けに来たんだぞ~?」
『グロリア、違う!まだ盗賊が混ざってるんだ!心眼!』
ステータスに殺人が付いているのは……5人のうち左端と真ん中!
『おっちゃん!1-3!』
ムサシの刀が二人を両断した。
{ポンポン仲間増やして……}
このシリーズ下位モンスターの女って居なかったなと……
{後一時間か}
間に合ったら言わんでくれ!




