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おいらが聖女~俺が宇宙の戦闘機?外伝~  作者: ケモブキ
第1章
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喋る豚ゲットだぜ

 なんだこのパーティー?ドラゴンスレイヤー3人に聖女にエインヘリヤル?更に変な弓持ってる射手と気持ち悪い杖の魔法使い、挙げ句の果てに邪竜ニーズヘッグを名乗る幼女……フェニックスがダメになってしまう。


『と言うことを考えて居るようだけどカトちゃんも必要以上に人間離れしてるぞ?』

「おや?マスヤマさんまた何か覚えたんですか?」

『心眼授かったんだけど気を抜くと……』


ぴーーーボム!


『謎の光線が出るのよ……』

「だから目からビームで良いでしょう?」

「おっさんは目玉焼きの語呂が好きだな。」

「いやいやここは錬金術ビームで……」

「マグナス師匠、あれ錬金術じゃ有りませんよ?」

『父ちゃんらは何揉めてんだ?』

「いやお前の光線のネーミングをな……」

『スペシゥム光線が何か?』

「なんじゃ、名前有ったのか。」

“そこはかとなくパチもん臭い名前ですね。”

『あっちは手から、こっちは目から!』

「おまけに神様に意見してるし。」

「ジェーン、あれがエインヘリヤル殿の本質でござるよ。」

「フェニックス君、おっさんと訓練やろう?おっさんきみの縄鏢に対抗したい。」

「構いませぬが普通に苦無のでいいでござるか?」

「ああ、そっちの方が有り難いな。おっさんの鋼の刀だし。」

『おっちゃん、カトちゃん。せめてワンコのダンジョン攻略してからにしてくれ。』

「「「「「「コボルトだ!」」」」」」


「ねぇフェニックス、なんかダンジョンでのんびりピクニックしてる感じなんですけど?」

『んじゃ偽ニーズさん先行してくれる?』

グルルルル……

「コボルトの表情が変わった?」

『ああやっぱりか……まだ絆も結んで無いしここからのニューカマーだから襲われるんだな。』

「実験すんなああぁ!」

「失礼した。祈りの一行の新人か?」

『そうだコボルトキング。祈りたいのはあの男、我々は護衛である。』

「ニーズヘッグが護衛とは……」

『ところで聞きたいんだけどオリハルコンって出る量減ってんの?』

「そんなこと無いぞ?オリハルコンが欲しけりゃ鉱山の奥で魔物を飼えばいい。さすれば鉄鉱が神鉄(オリハルコン)に変化する……さぁここで祈れ。あとそこの女、ニーズヘッグに触れろ。絆を結んでやる。オークに食われたく無いだろう?」

『ありがとうなコボルトキング。』

「ニーズヘッグが仲間なら安心だろうが……油断するな。ドラゴンのダンジョンはトップが変わったからな。いいレッドドラゴンだったのだが……」

「え?あいつ死んだのか?羽根に星型の痣の有るあいつだろう?」

「うむ……3年ほど前になる。人間に負けた骨無しドラゴンは退治すると魔族が襲って来てな……卵を盾に取られたらしい。できれば仇を……」

『言うな!コボルトキング!』

「あいつは結構楽しい奴だったんじゃ……」

「おっさん小便引っかけられてな……後で聞くと傷薬になるんだそうだ。」

「ふっふっふ……シューティングスター、あなたの無念は晴らしましょう。」

『ほらな?うちの顧問達がやる気満々だ。あのおっさん達の仕事を取っちゃいけないよ?』

「オスカー、マグナス、ムサシの3人だったのか……祈りが成就したらもう一度ここに寄ってくれ。っと。祈りも済んだ様だな。次はオークの穴か、頑張れよ!」

『サンキューコボルトキング、またな。』


『オーク洞窟って遠いの?』

「いえ、もう領域(テリトリー)内ですよ。」

「待て人間共!ここから先に通して欲しければメスを差し出せ!」

『おいら達は祈るのに来てるんだが?』

「ならメス2匹だ!さっさとしねぇと……」

『どうなるんだ?豚野郎?』


言うが早いか増山の拳がオークを襲う。結果オークは簀巻きにされた。


『さぁ豚、おいら達に言った事について弁解は有るか?』

「お……オデは……」

『ニーズ、変身解除!』


どろんと戻るニーズヘッグ。オーク達がわらわらと洞窟から出てくる。


『この地のダンジョンボス!ここでは祈りに来た人間から人身御供を取って居るのか?』

「いえ!その様な事は決して……」

『おい!話が違うじゃねぇか!』

「畏れながらその者は乱暴が過ぎ群送り(追放)になった者でございます。」

『嘘は言ってないな。あい解った。この者我らが連れて行く故祈りの間見張りを頼む。逃そうとすればニーズヘッグの魂喰いがお前達全員に降りかかるだろう。』

「ってオークなんかどうするんですか?」

『今までのダンジョンではボスしか喋って無かっただろう?あいつ最初から喋ってたよ。』

「あ……そう言えば……」

『なぁ豚、そこに居る限り殺さないでおいてやる。逃げようとしたら生殖器切断の上砂の真ん中に放置するからな?良く考えて行動しろ。さぁインペリアルオーク、祈りの間に連れて行ってくれ。』

「あの者はどうなるので?」

『あれダンジョンボスの身内だろ?心配すんな、殺しはしないさ。脅すけど。』

「ええまぁ……あいつは出来が悪くて……」

『喋れるオークって何人居るんだ?』

「私とあやつの兄のみです。」

『魔物と話せる?』

「多分可能かと。」

『OK、息子借りるよ?』

「あやつは群送りの身、死のうが構いませぬ。」

『ダメだよ自分を偽っちゃ。この聖女パーティーに任せてくれ。』

「よろしくお願いいたします……ここが祈りの間です。」

『公爵!』

「はい、祈ります!」


やがて水晶が輝き、オーク洞窟もクリアされた。


『よし豚、動かなかった様だな。』

「お前が全員の命を盾に取ったんだろうが!」

『ああ、逃げてればお前の睾丸冒険者ギルドで換金できてたのに実に残念だ。』

「で?どこで殺す?」

『誰を?』

「オデを殺すんじゃないのか?」

『気が乗らないからまたな。』

「オークさん、エインヘリヤル・マスヤマはあなたを魔物との通訳にしたいのですよ。」

「あ~?女神様?意味がわからねーんですが?」

「私はただの見習い聖女です。あの人に救われました。」

「聖女様?それ騙されたんじゃない?」

「ウフフ、ニーズヘッグをわたくしから追い出して使役しているのはあの人ですよ。」

「あのエルフのチビそんなことを?」

「そのエルフのチビからグラトニースライムやシェイプシフターの気配はしますか?」

「え?これ気の所為じゃなかったのか?」

『ああ、おいらは人造怪物(クリーチャー)だよ?』

八戒が入りました。

{待て!これ西遊記か?}

ニーズヘッグ玉竜か?

{言われてみれば……}

安心しろ、オークの名前で八戒って浮かんだだけだから

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