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おいらが聖女~俺が宇宙の戦闘機?外伝~  作者: ケモブキ
第1章
18/53

昼食会

また1時間遅れました。

申し訳ありません

{わ~!これ美味しい!}

“ニーズヘッグよ、わしのケーキ盗るでないわ!”

“もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。”

“フレイヤも何か言わんか!”

『オーディーン様、まぁいいでは有りませんか。ニーズ、それ食ったら考えてみろ、人の魂と人が作ったケーキどっちが美味いかとな。』

{そりゃ魂よりこっちがいい。}

『だろう?お前が今まで食った中にこれ以上美味い物作る人が居たかも知れない。もったいないだろう?』

{うん。次から考えて食う。}

『まぁ第一歩はそれでいいか……』

「マスヤマさん、なんか凄いこと言ってませんか?」

『シンさん、こいつらはこうやってより上等な物教えればいいんですよ。そしたら食わなくなります。カトちゃん食ってますか?』

「いや……拙者公爵家の昼食とか初めてで……」

「はっはっは。遠慮しないで食べてくださいね?」

「公爵様……我々一介の冒険者にも施し有り難うございます。」

『アーニャさんは結構食ってるな?』

「あいつは戦闘中でも腹減ったとか言いますんで。」

「お主ら……いきなり和気藹々と公爵閣下にメシ集るでないわ!」

『父ちゃん……美味そうなオークソテーだね?』

「おお、美味いぞ。」

『自分も集っておきながら他人を批判するというのは高名な錬金術師として如何なものか?それでは子供がグレた時に注意できないのではないか?』

「うちの娘は伝説の邪竜手懐けるほどグレ切っておるでな。」

『なるほど教育が悪かったんだね?』

「お主じゃぞ?」

『知ってるよ?』

「おいマグナス、お前その人は……」

「わしの娘じゃが?ゆくゆくは公爵閣下の嫁にしようかとの。」

「いやマスヤマさん魂が男……」

「なんじゃいオスカー、同性愛でもないじゃろうが?」

「いやでも魂が男同士で肉体は……あれ?」

「マスヤマ殿、いつもみたいに誤魔化さないのでござるか?」

『いやぶっちゃけ元の世界でもそういう問題有ったんだけどややこしいから無視してたんで。ただ実際に男の魂が女の身体に入ったりは有ったみたいだよ。』

「もぐもぐ……ケーキ食べながらあっけらかんと……」

「アーニャ、今ケーキ食ってるのはお前だけだ!」

「なー親方、次あれ食いたい。」

『誰が親方じゃい?……ところでリンジーは?』

{我喰ってないよ?}

『疑って無いから心配すんな。』

「聖女様、早くしないと食事無くなりますぞ。」

「あの……どんな顔してマスヤマに会えば良いのか……」

『顔が変えられない以上いつもの顔で会うしか有るまい。』

「そうなんだけどね……ってマスヤマ!居たの?」

『居るわい旅立つにしても腹拵えは大事だ。』

「それなんだけど……帰って来て貰えないかな?」

『ん?親父の住み処探さにゃならんからあの町には戻らないぞ?』

「いや、村でなくパーティーに……」

『おいらも分け前貰うぞ?』

「当然……って え?あたし分け前渡して無かったの?」

「身体の家賃まで取ってましたよ?」

「あれじゃマスヤマ殿が怒って出ていっても当然でござったよ。」

「うん、守銭奴って呼び名がぴったりだったわよ。」

{済まんな、それは我が間借りしてた所為だ。}

「え?あなたはどなた?」

{我が名はニーズヘッグ。そなたに取り憑き喰おうとした不浄の竜……}

『格好付けるなクソミミズ~!』


増山のくすぐり攻撃!ニーズヘッグは悶絶している!


『お父っつぁん!くすぐったらスライム部分が過剰反応する!』

「そりゃあんな柔らかい身体で岩砕くんじゃからのう。」

『父ちゃんそれ固有振動数合わせたんじゃね?』

「コユーシンドースーとはなんじゃ?」

『この世の森羅万象全てが判らない程度に震えていてその震えと同じ震えをぶつけると破壊できるって話なんだが?例えばガラスなんかだと音で破壊できるぞ?』

「いやいやそんな馬鹿な……」

『んじゃ適当なガラス製品おいらが触らずに音だけで割ったら信じる?』

「よし、じゃぁこの試験管割れるか?」

『あ°~~~~』


パリン!試験管が砕け散る。


『な?割れたろ?』

「びっくり人間大集合じゃのう……」

「いや……マグナス、それはマスヤマさんの知識だ。以前私に偽薬(プラシーボ)効果を見せた事が有った。」

「知識と言われてものう。」

『帝国英雄も知ってるから聞いてみれ。』

「あんなの来るわけ無いじゃろ?」

『帝国で皇帝と一緒に革命起こしてこっちに来るとか言ってたが?』

「信用できるんか?」

『フレイヤさんの言うことだからなぁ。』

“ごほっ!がはげへごほ。”

『ああああ急いで食うから。はい葡萄ジュース。』

“あ、すいません……でなくて!あなた達わたくしを信じて無いんですか?”

『そうだぞ父ちゃんケーキ喉に詰めても美の女神様なんだぞ。』

“いまいち尊敬の色が見えませんが?”

『無いものは見えんわね。』

“そりゃそうじゃのう。”

“オーディーン様まで!”

『これがアマテラス様なら笑って済むんですが。』

「え?マスヤマさんアマテラス様知ってるんですか?」

『惑星アマテラスとやらは知りませんが高天ヶ原の主神なら。』

“知らんはず無いじゃろ?こやつアマテラスの髄神の一柱の天之手力男神(アメノタヂカラオノカミ)じゃぞ?”

『と言うかこの人らにとってアマテラス自体が不知なので。』

“そりゃ他所の国の神など知るまい。”

『おいらは知ってましたが?』

“お主は神側の人間じゃろうが。無駄にあちこちに名前売っとるし。”

『自覚は在りませんが?』

“……こういう神なのじゃよ。”

「おっちょこちょいで他所の国の神様にしられているお節介焼きだと?」

“おお、上手いこと言うのう。”

『ニーズヘッグ、神様の魂喰った事は?』

{む?ケーキより美味い?}

世界樹(ユグドラシル)の根っこよりは。』

{あれ胃もたれの薬だから普通に美味しくないよ?}

『漢方胃腸薬の代わりに根っこ囓んなよ……』

「神様邪竜入り乱れてケーキ食うとか……」

『普通に参加してるシンさんが怖い。』

“あの人間恐怖心無いんかのう?”

「マスヤマ殿の雰囲気に流されてござるよ。」

『カトちゃん他人の事は言えねーぞ?』

「なんか図太い人間ばかりよね。ニーズちゃん、これも美味しいわよ?」

『ニーズヘッグ餌付けするアーニャが一番図太いわ!』






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