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おいらが聖女~俺が宇宙の戦闘機?外伝~  作者: ケモブキ
第1章
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ろくでもない親子

『ところでいつ公爵様と呼べばいいんですか?』

「ああ、私は普段遊び人のミツエモンなんですよ。なんでミツエモンと呼んでください。」

『わかりましたミツクニ公爵様』

「なんで名前を?」

『門番のおっちゃんが言ってましたよ?』

「あ……そう言えば……」

『ところでミツエモンさん、背中に桜吹雪の刺青入ってない?』

「そんなの入れたら公爵家から叩き出されますよ。」

『遠山の金さんは混ざってなかったか。』

「しかしミラリオスを名乗るのは危険です。何か別の名前を……」

『本名は増山修一だけど?』

「そこはかとなく異次元の香りがしますね。」

『んじゃゴールディーで。』

「異国くらいになりました。」

『お父っつぁんもゴールディーと呼べ。』

「お主実は父とも思ってないじゃろ?」

『ある意味製造責任者だから。……あれ?』

「どうしたんじゃ?」

『いや……なんかリンジーに危険が迫ってるような……父ちゃん身体頼む。』


かくんと力が抜けて地面に倒れ込むゴールディー。そして増山が目を覚ますと……


『またこのパターンかい!』

「マスヤマさんですか?」


矢の刺さったオスカーがこっちを見ている。


『敵は何?』

「野盗20人、弓と槍で武装。ディノス、カトー、シン、アーニャは催眠魔法で無力化されました!」

覚醒(ウェイクアップ)、あ~んど爆発(エクスプロージョン)!』

「「「「マスヤマさん!」」」」

『もー、あんたら相手舐めすぎ。こっちが使う以上の術使えると思わなきゃ。おいら身体新調したところなんだからね?』

「んじゃやっぱりミラリオス様を騙ったのは……」

『おいらだよ?その方がカトちゃん探しやすいでしょ?ってかここ昼に来たような……』

「え?マスヤマさん王都に居るの?」

『アーニャ、やっぱりここ王都近くなのかい?』

「宿の名前は?」

『ミツクニ公爵邸。マグナス師と一緒……つーか手伝え!』

「いや……なんで縛ってるの?」

『昼においらが捕まえたのが居るからだよ!あ!司祭、治癒(ヒール)!これで痛くない?あとリンジーにおいらが来たって言わないでね?んじゃあとお願い。王都で会おう。』


リンジーの身体を放棄、増山の魂は王都のミツエモンの背中へ……


『なんでおいらミツエモンさんに負われてんの?』

「お前が身体放棄するからじゃ!小一時間説教してやる。」

『その前に牢屋へ。昼間の野盗がオスカーさん達襲ってた。』

「なんですって?」

『あ……ミツエモンさん降ろして?身体放棄したらたぶん小便とかヨダレとか駄々漏れになる可能性が……』

「後で飲むから漏らさないでください。」

『努力します。』

『「あはははは!」』

「何を恐ろしい性癖語り合っとるんじゃ?」

『ヤングのちょっとした冗談なのに。』

「たまに訳わからん事言うのう。」

『ノリで対処して?それより牢屋!』


目当ての野盗はそこに居た。


『なんで居る?』

「頭おかしいのかこのエルフ?」

『さっきお前そっくりな奴が聖女パーティー襲おうとしてたんで爆発呪文でぶっ飛ばしたあと手足切り落として脳天カチ割ったんだが別人かよ。似てたんだがな。』

「てめぇ……よくも弟を!」

『兄弟揃って害虫かよ。んじゃ揃って死ね。執行は何時かな~?最後の兄弟の邂逅だ。』

「死んでんだろうが?」

『生きとるぞ?おいらは蘇生が使えるんでな。エインヘリヤルを甘く見るんじゃねぇよ。』

「お前みたいな守護戦士(エインヘリヤル)が居るか!」

『ああてめぇは一般人のエルフの少女に負けたんだな?それならそれで情けなさてんこ盛りだなオイ。』

「ゴールディーちゃん、あなたは少女と言うより幼女……」

『ミツエモンさん、あたしを奥さんにしてくれるって話は?』

「してませんよ?」

「すまぬ……こういう娘なのじゃ……」

「爺さん、あんたどういう教育したんだ?」

「しとらんよ?いきなり喋ってチンピラに風魔法ぶっ放しおったわ。」

『父ちゃん何で人体実験の実験動物(モルモット)にしなかったんだ?』

「ゴールディーちゃん、実験動物って……」

『んじゃ実験台(ギニーピッグ)。』

「それならまぁ……」

「酷くなってんじゃねーか!」

『そりゃ弱い人々の命を盗ろうとしたんだ。空気吸えてるだけ有り難いと思え。』

「では公爵邸にご招待しますね。」

『すいませんねぇミツエモンさん、こんな父親で。あと明日夕方位かな?オスカー司祭来るんでお父っつあん喧嘩しないように。』

「わしゃお前ほど喧嘩っ早くないわい。思いっ切り野盗煽ってたのう。」

『おいらが煽ると嵐を呼ぶぜ?特にフレイヤ様とかオーディーン様煽ったら……』

「「神様を煽るんじゃない!」」

『特にオーディーン様はおいらのフェリーチケット無効化してくれたんで……』

“ありゃフレイヤじゃぞ。”

『北欧の絶対神様が何を言ってんですか?だからイヌに噛まれるんですよ。』

“ありゃフェンリルって狼じゃ。”

『狼であろうがタヌキやキツネであろうが絶対神様の威厳の前ですくまないイヌは居ないでしょ?威圧かませば狼だろうがドラゴンだろうが小便ちびって逃げ出すはずです。フェンリルも遊んでもらおうとジャレたんじゃ無いですか?それにびびるからイヌもうっかり噛んでしました。違いますか?』

“このようにわしらには遠慮が無いんじゃよ。アマテラスがこっちに向かっとるんで文句はそっちにのう。”

『あ!待て、仮にも神を名乗るなら……』

“お主も神じゃろうに。”

『は?』

“お主も神じゃ増山修一、いや天之手力男命(アメノタヂカラオノミコト)。”

『はぁ……へ?ああ……うん。』

“ではな皆の衆、わしはいつも見守っておるぞ。”

「……お師匠様……なんか普通に神様降臨されましたけど……」

「こやつ本当にエインヘリヤルだったんじゃな……そして神様の一柱の様じゃ。まぁそれならそれで納得もできるのう。」

『いやいやいやタヂカラオってなんだよ?日本神話のクライマックスで天岩戸抉じ開けた超メジャー神様じゃん、おいらが?ないないないない。』

「お師匠様、なんかゴールディーちゃん溶けてません?」

「たぶんスライムの特殊能力じゃろう、シェイプシフターだともっとこう変身が……」

「お師匠様……あなたもやっぱり危険人物です。」

「やっぱりとはなんじゃぁ~!」

{あんたの乱文ろくでなししか居らんな?}

まともな人材はやまぐちブックストアに……

{あれもまともやないけどな?}

実は書店ちゃんのメンテナンスはJUNがやってたり……

{としあきに殺されてしまえ。}

向こうも新キャラ出したんでいろいろ難しくなっとる。

{とりあえず遅れてないのは褒めたる。}

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