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おいらが聖女~俺が宇宙の戦闘機?外伝~  作者: ケモブキ
第1章
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支流は流れる

「問題点を上げます。」


オスカー司祭がうんざりした声で言う。無言で頷くチーム・リンジーの面々。


「まず畏れながらリンジー様は鈍臭うございます。これでは拙者が如何に身体を挺してお守りしたところで守り切れる自信がござらん。」

「あと聖女様は自分の立ち位置に無頓着過ぎます。俺の弓やアーニャの魔法の射線に入られたら怪我では済まない可能性が有りますよ?」

「あとちょっと騒ぎ過ぎ、モンスター見ていちいち叫ばない。あたし達がしっかり護衛するんだから安心して護られてて欲しいな。」

「前衛でできるだけ魔物は潰しますが……完全に狩れる物でも有りませんので……」


リンジーの決定的な戦闘不足であった。せめて増山が居れば……


「そういえばオスカー司祭、マグナス師が王都を訪れるらしいですよ。ミラリオスってエルフの少女連れているそうです。」

「え?ミラリオス様ってリンジー様の……」

「なら中身はエインヘリヤル様じゃない?聖女様助けるのにマグナス師のホムンクルスに入ったとも考えられるわよ。」

「それだろうなぁ…変な杖持ってたらしいし。」

「でもミラリオス様の名前を使えば狙われるのはマスヤマ様も知っているはずにござれば……」

「カトーさん、それこそ聖女様から目を反らさせる為のエインヘリヤル様の考えじゃない?」

「その場合二度とリンジーの前には姿を表さないという彼のメッセージにも思えますが……考えていても仕方ないですね。とりあえず王都に向かいましょう。」

“それが良いでしょうね。リンジー、彼はオーディーン様によってホムンクルスに転生して居ます。難しいとは思いますが何とか説得を試みるのです。”

「はい……しかしオーディーン様が転生を手伝ったとなるとかなり高い霊格の持ち主だったんですか?」

“アマテラス様から聞きました、彼はアマテラス様の随神、タヂカラオ様だそうです。”

「はぁ……」

“純粋な力の神格です、アマテラス様が天孫降臨の折に共に選ばれし三柱の一柱でも有ります。またアマテラス様の弟神スサノオ様の御盟友でもあらせられます。”

「え?では神格はもしかして……」

“そうですオスカー、わたくしより高い神格をお持ちです。高天ヶ原の神達はフランクなのでそうは思わなかったでしょうが……”

「そういえばリンジー、あなた最初にいきなり怨霊浄化(ホーリーブレス)ぶちかましてましたね?」

「マスヤマさんが仲良くしようと言ったの拒否してやしたね。」

「まさか……そんな凄い神様だなんて……」

“彼の神々はそういう神々です。それについて何か言いましたか?そんなあなたを助けようとしませんでしたか?彼らは材物を好みません。質素倹約が美徳なのです。それを頭に入れて行動なさい、彼以上のエインヘリヤルは存在しませんよ。では……”

「え?あたし神様に助けてもらったの?」

「力の神……ならあの飴本当に体力回復も有ったんじゃ?」

「拙者は付き合いは短かったが、神と言われて納得できる事も有りました。最初に身を隠して居たのは己の存在を消し去る術、これにござる。」


全員の目の前でカトーの身体が空間に溶ける。


「騎士団に囲まれても脱出できる術でござるよ。」

「カトーさん、出て来てください。」

「これを目に見えない場所で使い申したが……結果はご存知の通りでござった。」

「とにかく、一刻も早く合流しましょう。マグナスに会わないと!」




「なぁお父っつぁん……もうちょい速い移動体無いのか?」

「ここは保護惑星なんじゃ。地上交通は基本的に馬車までじゃよ。」

「克っしゃんは宇宙船乗り回してると聞いたぞ。帝国のSSS級冒険者らしいが。」

「誰から聞いたんじゃ?」

「フレイヤ様。おいらはエインヘリヤルなんだそうな。」

「それが解らんのう……守護戦士(エインヘリヤル)なら対象から離れられんはずじゃぞ。」

「あいつ守銭奴だったんだ……3分後に攻撃が来るぞ!」

「いや……これ王宮の馬車じゃぞ?」

「お父っつぁん……嫌われてるね♪」

「お前心なしか喜んどりゃせんか?」


「止まれ~い!不浄なエルフを差し出せば見逃してやる。」

「不浄なツラ曝してる山賊に言われたきゃねーわな。」

「あ!こらミラ!」

「危ないから避けといて、すぐ殲滅するから。」

「ほほう度胸だけは褒めてやろ……」

「うるせぇ!爆発(エクスプロージョン)!」

「な……」

「このミラリオス・アルトラパン・メイプルリーファーに逆らったのが運の尽きだ。さっさと命を差し出せ。」

「話し合いの余地は?」

「お前らが馬車を囲った時点で無くなった。拘束(バインド)

父ちゃ~ん、実験動物(モルモット)あげる~!」

「実験動物ってお前……」

「人襲う様な害獣だ。せめて命を役立ててもらえ♪御者さ~ん、コレ後ろに縛るからね~。」


と言う様な事が頻発し、王都に付くまでに馬車に縛られて歩いてる元野盗は10人を越えた。


「止ま……おうわぁ?」

「門番さん、後ろの連中は畏れ多くも王様の紋章を持つ馬車に攻撃を仕掛けてきた不埒者です。御沙汰をお願いします。」

「旦那、お嬢さんの言ってる事は真実ですぜ。」

「わかった、引っ立てろ!で、公爵閣下、何をして居られるんで?」

「あっしは御者のミツエモンでやすよ?」

「はぁ……また抜け出して遊んでましたね?」

「王家の過ちでマグナス師を危険に曝した……と書かれたいのかなヨシムネ様は?」

「あれは先代イエミツ様側近の犯罪にございますれば。」

「御者さん偉い人だったんだ?」

「ああ、この方はミツクニ様と言って……」

「うおっほん!お嬢ちゃん、その話は後でな。マグナス師、お先に失礼致します。」

「うむ、こんな犯罪者を連れて来てくれてありがとうのう。」

「弟子イエローゲートとは呼んでくださいませんか……」

「わしの弟子じゃと名乗ると犯罪者にされるぞ?教団辺りからのう。」

「父ちゃん本当は凄いのか?」

「ただの犯罪者じゃよ。人をゾンビに変えてしまった……」

「それ時間切れじゃね?1時間越えた死体はゾンビ化の可能性高いぜ?」

「どこでそんな知識を……そうか、フレイヤ神に聞いたな?」

「当たり、で、骨が要らんところにくっつく原因わかった?」



今回も何とか時間内にお届けできました。

{能力無いのに3本も書くからじゃ。}

1本なら書けなくても3本なら書ける事も有る。

{それで執筆時間無くしてたら結局書けないのと同じだがな。ってか神様ほいほい転生し過ぎでは?}

バケーションで人間界に降りたら転生した

アマテラスが悪い

{神の所為にすんな!}


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