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ボクのお母さんと不倫略奪愛を叶えた男!

作者: 七瀬





___ボクの家族は、1年前までは幸せだった。

お父さんとお母さんは、凄く仲が良くボクは幸せだった。


お父さんがお休みの日は?

家族みんなで! 何処かに遊びに行くのが日課になっていたんだ。




___つい最近は?

大きな公園に家族3人で、ピクニックに行ったよ。

ボクは、お父さんとキャッチボールやフリスビーで遊んでね。

お昼になると? 料理上手なお母さんが作ってきてくれた

お弁当を、家族3人で美味しく食べたんだよ。

ボクは、お母さんの作る料理が世界一美味しいと思ってるんだ!


___ボクは、お母さんの卵焼きが一番大好きなんだよ!




・・・ボクは、このまま家族3人でずっと居れるんだと思っていた。

この時までは、、、?




 ▼



___ボクの名前は、『野月 幸也』10歳、小学4年生の男の子だ。

ボクは、お父さんとお母さんがとても仲良しなんだと思っていたんだ...。



・・・だけど?

いつからか? ボクが学校から帰ってくると?

知らない男性ひとが家の中に居て。


ボクがお母さんに、【そのひと誰?】って聞くと、、、?

お母さんは、【私の通っているジムの先生よ】って答えてくれたんだ。


___その男性ひとも、ボクと仲良くしてくれていたし。

それに、何故か? お母さんがボクにこう言ったんだ!


『___幸也! この男性ひとの事は、お父さんには内緒よ!』

『___えぇ!? どうして?』

『___いいから! お母さんと約束して!』

『・・・ううん、分かったよ!』

『___幸也は、いい子ねぇ~!』



___そう言って、ボクの頭を優しく撫でてくれたんだ。

ボクは、凄く嬉しかったんだ!


お母さんに、褒めてもらえたこと。

お母さんは、いつもボクを怒るから!



___なかなか? 褒められないボクがお母さんに褒められたら?

そりゃ~嬉しいよね!



 ▽



___でもね?

そのうち、その男性ひとが家に来るようになってから?

お母さんとお父さんが、よく喧嘩するようになったんだ。



・・・それに、日課だった!

お父さんのお休みの日には? 家族で何処も行かなくなったんだよ。


お父さんは、休みの日も仕事に、、、。

お母さんも、あの男性ひとと一緒に何処かに、、、。

ボクも、友達と公園で遊ぶようになったんだ。




・・・何もかも?

あの男性ひとが家に来るようになってから、上手くいかなくなった。




 *



___それから、少ししてから。

お母さんが、家から居なくなったんだ!


気づけば? ボクとお父さんの二人暮らしになったんだよ。


『___どうして? お母さんが居ないの?』

『___幸也、お母さんはもう、居ないんだよ。』

『___どうして? あの男性ひとと何処かに行ったの?』

『・・・あの人?』

『___そうだよ! よく家に男の人が来ていたんだ!』

『___どうして! お父さんに直ぐに言わないんだ!』

『・・・だって! お母さんがお父さんには言っちゃダメだって

言ってたから。』

『・・・・・・』





・・・今、思うとね?

優しそうな男性ひとだったのだけど、、、?

ボクの家族を“崩壊”させた男のひとだ!


ボクとも普通に、話して優しいお兄さんだと思っていたのに、、、。

ボクは、裏切られたんだよ!


あの! 男性ひとにお母さんを取られたんだ!





___そう言えば?

ボクが、お母さんにこんなお願いをしたことがあったんだ!


『___ねえねえ、お母さん?』

『___どうしたの、幸也?』

『___あのね? ボク、“弟か妹” が欲しんだ!』

『・・・ごめんね、それは無理よ! お父さんとの間で子供はもう

作らないのよ! だから、幸也のそのお願いは叶えてあげられないわ!』

『___えぇっーー!? どうしてなの? お父さんとお母さんは仲良し

なんだよね? じゃあ! どうして子供ができないの?』

『___いずれ、幸也にも分かることよ!』

『・・・うーん? どういう事?』

『___もう、この話は終わり!』

『___ねーえ! お母さん、まだ話終わってないよね? どうしてなの?』





___あの時のボクは、しつこくその後も、、、。

お母さんの後ろを追いかけ回して、何度も何度も聞いたのを覚えているよ。

でも、お母さんに聞いても無視されるだけだったけどね。



___でも、それからお母さんのお腹は大きくなっていたんだ!

そう、あの男性ひととの子供だよ!

だから、ボクにお母さんは、ああ言ったのかもしれない。




 *



___ボクは、あの男性ひとを許さない!

ボクの家族をバラバラにしたから!!!



お母さんとは、それっきりだよ。

お母さんのお腹に赤ちゃんがいた時の1回だけ...。




___あれから、ボクはお母さんとは会っていない。

もう、会いたいとも思わないよ!


ボクやお父さんを捨てて、家を出ていったお母さんはもうボク

のお母さんなんかじゃない!!!




・・・それに、ボクはもう少し大人になったら?

あの男性ひとに、ボクと同じ目に遭うように“復讐”

するんだ! ボクは、どんな事があっても、、、!!!


___あの男を許さない!

そう、心に決めたんだ!!!




___でも、本当のボクの心の中は...。


ボクのお母さんを返してよ! ボクの大好きなお母さんを返して!

なんで? ボクのお母さんだったの? ボクの家族は幸せだったんだよ!

お父さんの休みの日には、家族3人でいつも何処かに遊ぶに行くほど...。

とっても仲が良かったんだ! でも、ボクの家に若い男性ひとが来る

ようになってから、お母さんはその男性ひとに夢中だったのかもしれ

ない! ボクの事も、お父さんの事も忘れて、この男性ひととずっと

居たかったのかもしれない。それでも、ボクのお母さんを返してください!

ボクは、お母さんが居ないと寂しいんだよ、きっとお父さんもね...。




___それに! お母さんが、ボクに教えてくれたんだよね?

【人のモノを取っちゃいけない事! 誰でも知ってることでしょ!】



___当たり前のことが、当たり前じゃなくなる!

・・・でもボクは、その当たり前に戻りたいんだよ。


【___お母さん、お願い! 僕たちのところに戻ってきて!】




最後までお読みいただきありがとうございます。

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