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「んー」
ちょっと寝違えた。おかげで首が痛い。
前を見ると、大型トラックが道路を逆走して来るのが見えた。はて、これは幻か?次の瞬間、バスとトラックが衝突した。一番前の座席だった私はその衝撃をもろに受けた。
急な事態に思考が追いつかない。
アァ、それよりも身体中が痛い。私、どうなるのかなー。
そこで私の意識は落ちた。
あれから6年経った。
私は辺境の村で暮らしている。え、死んだはずだって?
なんとまぁ、魔法があるファンタジーな世界に転生してしまったのだ。
とはいっても私が今いるこの村には、ロマンもなにもない。魔法を使える人なんてこの村には居ない。
今日もいつものように畑仕事を手伝いにいっている。
「おー、ケールじゃないか」
「相変わらず気味の悪い格好してるな」
全く鬱陶しい。村の悪ガキどもだ。
ちょくちょく私にちょっかいをかけて来る。
中途半端だけどここで切ります。