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とある異世界サバイバル  作者: 御厨みか
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終わりの日 1

 今、私はバスに乗っている。貸し切りバスだ。私は高1である。今は入学式から2週間ほどたっている。

今日は野外活動で田舎の山奥へと向かっている。飯盒炊爨やレクリエーションをするらしい。人付き合いが苦手な私はクラスメイトとはほとんど話せずここまで来てしまった。

だが、それも今日で終わりだ。これを機に、一人か二人位とは仲良くなって見せる、と意気込んでいる。

「……さん、甘利さん?」

「えっあ、はい」

「今日はよろしくね。飯盒炊爨とかカレー作り楽しみだね」

「あ、はい、よろしくお願いします。えーっと、相川さん?」

まだクラスメイトの名前はあやふやだ。

「あっ、私のことは明里(あかり)って呼んでくれていいよ。私も美緒ちゃんってよんでもいい?」

おー、すごい。私の名前覚えてくれてたのかー。 

「わかった、明里ちゃん」

話すのが苦手な私でもすごく話しやすい。私はいまだに学校では緊張しているけど、明里ちゃんはすごく自然体だ。

それからは、どこの中学出身だとか、何部だったとか、趣味のこととかを話した。この子が隣で本当に良かった。無事にノルマは達成できそうだ。


 現地に着き、バスから降りて少し坂を上ったところに開けた場所があった。そこで全員が整列し、一日のスケジュールや注意事項を聞く。おしりをつけずに座っているから足が痛い。あー、もう限界だー。


 そんなこんなで野外活動が始まった。まずはカレー作りだ。一斑が5人か6人に分かれれてカレーを作る。

私の班は、明里ちゃん、自分、男子3人の5人班。とりあえず私と明里ちゃんでお米を研いで、男子3人がその間に火を起こすことになった。


それから、慣れない手付きで野菜を切り、鍋で湯を沸騰させ、順番に具を入れていった。


とうとうカレーが出来上がった。みんなはお腹が空いていたようで我先にとカレーをよそっていく。


と、なにやら明里ちゃんが真剣な表情でカレーをよそっている。

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