大学生活スタート
本命だった国公立大学に合格し、大学生活がスタートした。とはいっても、コロナ禍のために実際に大学に行くことはほとんど無く、本人もさぞかし退屈なことでしょう。
時々大学に行くときは、ちょっと嬉しそうに出かけていく翔平を見て、ほっとする。
ほとんどがオンラインの授業なので、なかなか実際の大学の空気を感じられないので、これで学校がイヤになるのでは?とヒヤヒヤしていた。
緊急事態宣言の最中なので、おおっぴらに外出できないが、それでも教習所に通い、時々は高校時代の友人たちと会ったりしていた。
こんな状況なので、バイトの経験もなかなかできないまま、夏が過ぎ、秋を迎えた頃、対面の授業が増えてきて、大学に行く回数が増え、バイトもしてみようと思えるようになったようだ。
やっと見つけてきたバイトは家庭教師のバイトだった。実は塾の講師の方も、少しだけ開始していた。もともと高校時代に通っていた塾の講師のバイトだ。卒業したらバイトに来ないかとスカウトを受けて、バイトに行くことは行っていたのだが、コロナの影響で、それほどシフトを入れてもらえていなかったので、バイト経験とは言い難いくらいの状況だった。
家庭教師がスタートしたら、一気に忙しくなった。週に数人の小学生や中学生の家庭に教えに行く。そしてこの時期には塾のシフトの方も増えたので、夕方から夜にかけては、「先生」として奔走するようになった。




