3勝1敗。
東京での珍道中からの数日後には、もう一つの合格を知らせるLINEが学校にいる翔兵から届きました。記念受験の二校のうちの一校です。問題にはクセがあるから偏差値とは別に難しそうと言っていたのですが、見事に合格。
この時期は三年生は自由登校の期間ですが、国公立を受ける生徒は卒業式の予行と当日以外は、卒業後も登校して受験対策をしていました。その合間に合格の連絡をしてくれたのです。
そして卒業式前日である、予行の日。もう一校の発表日なのに何も言わずにほとんど部屋から出てきませんでした。受かった時は外出先から知らせてくるくらいなのに、何も言わないのでそっとしておきましたが、さすがに1日待っても何も言わなかったので確かめようと聞いてみたところ、ダメだった、と一言だけ。記念受験の本命だからこそ、本人はいたく残念がっていました。聞けば発表当日は部屋で一人で落ち込んでいたとか。
そんなわけで私立は3勝1敗でした。
現時点の結果だけでも、本当によく頑張ったと思います。よくやったよ、翔兵!息切れせずにここまでできたなんて。理系の特進クラスで常に上位をキープして、受験でも結果を出せたのだから。
そしていよいよ、本当に本命とも言える国公立の前期試験が目前となっています。
記念の本命はダメだったけど、地元の私立には一年生の間は学費が半額という奨学生に選ばれるという快挙があるので自信につながっていることと確信しつつも、安心しきれない私は、余計なことを言うまいと、口のファスナーを固く固く締めたのでした。
胸張って、国公立を受けておいで!




