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夫の変化。

東京での受験の際は付き添うかもしれないということを璃子に話しました。璃子が一人で、または実家で留守番の必要が出てくるので事前に話しておきたかったのです。


「お兄ちゃんの場合はついていったほうが良いと思うよ。」


これが璃子の返事でした。璃子が実家から高校へ行くことは可能なので、実家に泊まってもらうことは可能といえば可能ですが、普段の通学時間5分が、実家からだと40分。璃子には不便な話ですが、高校生の女の子を泊まりで一人にしておくには、心配です。もちろん璃子は乗り気ではありませんが、あの方向音痴の兄を受験で東京に一人で送り出すには妹なりに心配しているようです。


そして夫は案の定、言いました。

「俺が受験の時は一人で行ったけどなあ。」

と。しかし、迷子の常習犯という、翔兵の方向音痴っぷりを夫も知っているので、私が付き添うことを頭ごなしに反対するつもりはないようです。


3年前に比べると、夫の対応も穏やかになってきたように思います。3年前の夏は、模試に付き添うことでさえ過保護だとかなり怒っていましたから。これは大きな変化です。


もっとも夫は小学生のころから一人で電車や自転車でどこでも出かけ、方向音痴とは無縁の感覚を持って生まれた人間なので、私や翔兵の方向音痴の感覚が信じられないようですが。

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