表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/92

「車だして~!」

「時間ヤバい!お願い。車だして~!」

この言葉、登校時間になると週に2回ほど、翔兵から言われます。駅まで送れば済む場合が大半ですが、学校まで送っていくこともあります。

スマホのアラームで起きられなかった、とか時間通りに起きたけど、探し物をしていて時間がなくなってしまった、などたいていこのどちらかが原因です。

璃子は高校まで自転車で5分で登校できること、彼女はそういうことに関しては準備万端なので、こういうことは心配ありません。そして翔兵にあきれています。

「お兄ちゃん、また?」

「何回同じこと繰り返すわけ?」

翔兵は高校に入学してからずっとその調子なので、準備万端かつ冷静な妹の視線は冷ややかです。

私としても、またかよ?と思いつつも、学校に行こうとしているのだからと仕方なく送っています。


きょうだいでも見た目から性分が違うというのは、自身のことで検証済みですが、わが子たちも本当に性分が違います。

たとえば服を買いたいというとき「服がほしいけど、買いにいくのが面倒なんだよなー。シンプルな赤いパーカーが欲しいんだけど。」「じゃあどうすんのよ?ママが選んで気に入らなかったら困るでしょ?」などとやりとりをしていると、「これは?」璃子が自分のスマホをすっと差し出してきます。スマホにはネットショッピングの画面。翔兵との短いやりとりの間にササっと調べているんです。そこに表示されているアイテムは価格もそれほど高くなく、サイズも翔兵のサイズの在庫があるか、確認済み。たいていの場合、これで解決です。時々は「ついでに私の分も買って。」という報酬?を要求されますが。ボトムや靴は試着しないといけないので、観念して買いに出かけますが、トップスに関しては璃子のセレクトが多いです。


そんなこんなで、二人の性分は違いますが、二人とも外では「しっかりしている」ことになっているそうです。

実は今朝も送らせていただきました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ