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「先生!お久しぶりです!」

妹の璃子が修学旅行に行き、帰着日は学校に迎えに行った。その際に、他の学年の先生も出迎えに出ていて、翔兵の中3の時の担任だった教諭もその中にいた。体育館での帰着式が始まる直前にその姿を見つけた私は大急ぎでかけよって行った。

「先生!お久しぶりです!」

「あ。これはこれは。お久しぶりです。」

「大変ですよ、先生。翔兵が、一年生の皆勤賞をもらったんですよ!」

人の良さそうな彼は、さらに毒気のないぽかんとした表情になり、数秒後に口を開いた。

「ほ、本当ですか?良かったです。頑張っていますね。翔兵くんによろしくお伝えください。」

当時まだ経験が浅く、不登校から復帰したばかりで高校受験に臨んだ翔兵の存在は彼にとってもかなり心配な存在だっただろう。実はこの教諭は評判があまり良くなかったので心配していたが、翔兵には合っていたようで、冗談も言い合える間柄だったようだ。


さて、肝心の璃子は元気に帰ってきた。気づいた頃にはすでに体育館に整列していて、私の姿を見つけ、気づいたときには私と目が合うかどうかで、友達に向かって私を指差して何やら話していた。後で聞いたところによると「あ。ママが来た。」「どの人?」「璃子とそっくりじゃん!」という会話がされていたらしい。やはり子供というのは友達の親がまだまだ気になるようである。


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