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手を貸すことと自分の時間。

先日、手を貸すということについて少し触れたが、私の考えを書くことにした。


「どうしよう…。」


このときには私が手を貸せる範囲の提案をしている。寝坊などをして間に合わなさそうでパニックしているときによくある。こういう時には「この時間までに、この場所までなら送っていける。急いで支度したら送っていけば間に合うよ。」と。

以前の彼なら「もういい。行くのやめた。」だったのだが、今は「わかった!」と急いで予定を続行するようになった。


「お願いします。」


このときには時間や体調の許す限りお願いをされることにしている。たいては車で送ってほしいというお願いで、こちらも寝坊系の場合が多いのだが、彼の感覚だと自転車で行くには遠い場合にも出てくる。中高生の体力ならかなり遠い場所まで自転車で出かける場合が多いのだが、彼の場合はそうでもない。

ただし、いずれの場合も車を出してほしいという要望を聞く場合は、少しばかり労働を提供していただくことにしている。というのは、私としても無理のない範囲とはいえ、家事や仕事や安静の時間を提供するわけなので、あとからしわ寄せが来てしまうためだ。このような交換条件は、自身の老後に無条件で車に乗せてもらうことは無理かもしれないが、人を運転手にすることは相手が困るということと、人に車を出してもらうというのがどういうことなのかを理解してほしいためである。

人の時間に合わせて動くことが大変だということは、子育てをしていてつくづく感じている。習い事や通院のために夕飯の支度や、我が家の場合だと犬の散歩をする時間も調整しなければならない。場合によっては友人との付き合いのドタキャンもある。そこまでする場合はやむを得ない状況ではあるし、友人の大半がお互いに子育て中の時期なので、それに対して文句を言われたりすることはないが。

そして何より、私のように家で仕事をしている人間は、ヒマだと勘違いをされやすいので、なおさらこのような事にはピリっとくるのだ。私は暇人扱いをされるのが実に不愉快に感じるのだ。


「それくらい、良いじゃない。」と思われる方もいると思う。自分の時間について気にならないタイプの方だと思う。

この場合、自分の時間について気になるタイプと気にならないタイプでは感じ方が大きく分かれると思う。私は明らかに前者だ。後者のタイプの方のおおらかさには頭が下がる。一時期の私は、自分の時間に執着しすぎては、と後者の方を見習うかのようにしていたのだが、どうにも合わないのだ。

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