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七帆にもお疲れ様。

翔兵が私立の合格通知を手にしてホッと一息。あ。そうだ。みんなに連絡をしよう。

翔兵の不登校が始まって以来、ずっと心配していた身内や友人に報告をすることにした。心配や不安をさんざん聞いてもらった相手には、このタイミングで知らせておきたかった。公立のことはダメ元でもあるから。

「おう。そうか。いやぁ、聞くに聞けないから…。それで、どこに受かったんだ?」

ホッとした声で言う実家の父に学校名を告げると驚きの声を上げていた。

「良かったね。よく頑張ったね。」

実家の母も驚きとともにホッとした声だった。

「ああ、良かったじゃないの。七帆さんも頑張ったじゃないの。」

「おめでとう!」

夫の両親も安堵の声を出した。

「ひょえー!翔兵君、すっごい頑張ったねー。七帆もよく頑張ったじゃん!」

「えええ~?よく巻き返したね。頑張ったねー。」

「よくそんな高校ところに受かったなあ。お前もお疲れさんだったな。」

などなど。男友達も含め、たくさんの友人が私への労いの言葉もかけてくれた。

そして、私が小学生の時に担任をしていただいた、当時はやたら怖かった恩師にも報告をした。当時はやたら怖くて苦手だったが、よく目をかけてくれた先生だった。数年前に私の仕事の関係で30年ぶりにお会いする機会があり、以来よく相談に乗っていただいていた。

「それはそれは。七帆さんと同じで底力があるんだね。よく頑張りましたね。おめでとうございます。七帆さんもよく頑張りました。」

受験というのは、普通の状態でさえ本人も家族も不安なものだが、不登校を経ての受験なので不安がかなり大きかった。実際に勉強をして試験を受けるのは子供自身だが、支える側も楽ではない。それを理解してくれる人が回りにたくさんいるんだということをつくづく思った2月だった。



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