壁のポスト
大切なものは自分だけになれれば
きっと楽だろう
あなたに対する気持ち
詩で繋がっていることが
嬉しい 愛おしい この真実はわたしのもの
あなたに何を言われてもかまわない
ロボットじゃないから どの感情がどうだと
決めつけられない でもきっと
散り際にはあなたへと手を伸ばしたいと
浮かんでくるから仕方がない
お互いに子供の頃のように
隣に並んでただ 星を眺めながら
歌を歌えることが救いなのに
ふたりのあの場所はふたりきりじゃないとわかってから
わたしのバランスが崩れはじめていることを
あなたも気づいているはずなのに
誰もそのことには触れないし
あなたもそのままにしたまま求めてくるだけだ
全て長いもので巻かれゆくから
わたしは沈黙の泉にて自由を感じるしかない
近づけば あなたの気持ちが嬉しいのに
裏を取って確かめてしまう
もっとふたりきりになれれば素直になれるのに
あなたが好きだったひととの間に挟まれるのが
苦痛となる、だから 確かめるように
あなたを咎めてしまう
近づけば 傷つけ合うならと
あの場所であなたに余計なひとことを言うから
あなたは詩でしか返さないから
わたしも詩で返すよ
わたしも余計なことは言わない
学んだことは口は災いのもとだ
わたしは 何も迷ってもいないし
変らない
勝手に物語が作られて
大きな権力
くだらない政治的な壁に吸い込まれてゆく歌となるのことだけは
拒否したい




