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第7話
『おばにゃこ』の生態
その7。体の色。
『おばにゃこ』の体の色は、生まれつき決まっているわけではない。
基本は半透明だが、過ごしてきた場所や気分、その日の出来事によって、少しずつ色が変わっていく。
雲をたくさん食べたあとは白くなり、夕焼けの中を長く漂った個体は、うっすらとオレンジ色を帯びる。
水の中で休憩することが多い個体は、青に近い色になる。
嬉しいことがあると色は明るくなり、少し落ち込んでいるときは、くすんだ色になる。
ただし本人たちは色の変化をあまり気にしておらず、仲間の色が変わっても特に驚くことはない。
『おばにゃこ』の体の色は、その個体がどんな時間を過ごしてきたのかを教えてくれる。




