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第2話
『おばにゃこ』の生態
その2。休憩は水の中。
1匹の黒色の『おばにゃこ』がいるみたい。様子を見てみよう――
「つかれた!!」
ジャボン!!!
黒い『おばにゃこ』は海鳥に乗って、迷いなく海へ飛び込んだ。
そのまま、クラゲのようにぷかぷかと漂い始めた。
ときどき小魚の背にそっと乗ることもある。
誰も見えない。体重はないため、気づかれない。
けれど――運が悪いと、その魚ごとサメに飲み込まれる。
『おばにゃこ』は食べられても消化されない。
たまに体が欠けるときがある。
その時は、外に出たときに集まることで、元の姿へと戻る。
しかし、まれに「うまくひとつに戻れない」個体がいる。
その場合、まとまりきれなかった欠片が独立して意思を持ち、新たな『おばにゃこ』になる。
こうして、ゆっくりと増えていく。
海から空へ帰るときは、魚を狙う海鳥の背にそっと乗る。
やがて海鳥が上空へ舞い上がると、『おばにゃこ』もするりと離れ、また空へとただよい始めるのだ。
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