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おばにゃこ  作者: 菜木乃
2/7

第2話

『おばにゃこ』の生態


その2。休憩は水の中。


1匹の黒色の『おばにゃこ』がいるみたい。様子を見てみよう――


「つかれた!!」


ジャボン!!!

黒い『おばにゃこ』は海鳥に乗って、迷いなく海へ飛び込んだ。

そのまま、クラゲのようにぷかぷかと漂い始めた。


ときどき小魚の背にそっと乗ることもある。

誰も見えない。体重はないため、気づかれない。


けれど――運が悪いと、その魚ごとサメに飲み込まれる。

『おばにゃこ』は食べられても消化されない。


たまに体が欠けるときがある。

その時は、外に出たときに集まることで、元の姿へと戻る。


しかし、まれに「うまくひとつに戻れない」個体がいる。

その場合、まとまりきれなかった欠片が独立して意思を持ち、新たな『おばにゃこ』になる。


こうして、ゆっくりと増えていく。


海から空へ帰るときは、魚を狙う海鳥の背にそっと乗る。

やがて海鳥が上空へ舞い上がると、『おばにゃこ』もするりと離れ、また空へとただよい始めるのだ。

読んでいただきありがとうございます。

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