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第二十六章④
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列車が停止している間に、ライエルは列車の構造を観察した。
車体には、石炭を燃やすべき炉があるが、燃えているのは黒い砂だった。
「燃料だ!この魔物は、『執着の砂』を燃やしている!」ライエルは、閃いた。
詠美は、ライエルの近くで、未だに『愛の暴走』を続けようとしていた。
「騎士!この『愛の列車』を、どう乗りこなせばいいのだ!『愛の燃料』はどこに!」
ライエルは、詠美のセリフを聞き、最悪だが唯一の解決策を思いついた。
彼は、詠美の手に残っていた特製干し肉の欠片を奪い取った。
「これだ!詠美の『食い意地への執着』だ!」
「な、何をす……!」
ライエルは、詠美の愛の契約干し肉を、アストラル・トレインの燃料口に投げ込んだ




