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第二十五章 砂漠越えの『愛の水』と熱中症の幻覚
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一行は、賢者の島で得た手がかりを元に、次の目的地である『夢幻の砂漠』へと向かった。
そこは、広大な砂と、灼熱の太陽が支配する過酷な大地だった。
ライエルは、詠美がまた『愛の試練』だと勘違いして暴走しないよう、厳しく指示を出した。
「いいか、詠美。これは『試練』ではない。『熱中症』と『脱水症状』は、本当に命に関わる。無駄な魔力を使うな。大人しく水を飲め」
詠美は、ライエルの『冷静な配慮』を、『愛の試練・砂漠編』の導入だと解釈した。
「フン!騎士!貴様は、私に『究極の我慢』を課し、『水』という名の『愛の潤い』をどれだけ求めるか、試しているのだな!よかろう!この王、『愛の渇き』に耐えてみせよう!」
そう宣言した詠美は、ライエルから渡された水筒を、「貴様の『愛の証』がなければ飲まぬ!」と拒否し、頭からローブを被って砂漠を歩き始めた。




