86/100
第二十四章⑤
5
詠美の体から噴き出した魔力の光が収まると、洞窟内は静寂に包まれた。
ゼルガディスは、目を丸くして詠美を見ていた。
彼の『師への告白』など、詠美の『王の設定の崩壊』の前には、霞んでしまうほどの壮絶なカミングアウトだった。
「王よ……貴方様が……普通の女子高生だと!?そして……私への『忠誠の誓い』は……『騎士への愛の演技』だったと!?」
「うるさい!ゼルガディス!貴様の『包帯愛の真実』など、私の『究極の羞恥心』に比べれば、『ひよこの産毛』程度だ!見たか!これが、『真実の試練』を乗り越えた、『真のロードの姿』だ!」
詠美は、ライエルが自分の真実を知ったことで、二人の関係が一段階進んだと『究極の誤解』を深めた。
ライエルは、ただ「これで、この島から早く出られる」と安堵しただけだったが、彼の無言の安堵は、詠美には『深い愛の感情』として受け取られるのだった。




