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第二十四章②
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石像の口から、厳かな声が響いた。
「試練を受ける者よ。お前が『最も愛する者に、心で思っている最も恥ずかしい秘密』を大声で告白せよ。真実でなければ、『永遠の呪い』がかかるだろう」
ゼルガディスは、迷うことなく、ミリーの名前を叫んだ。
「私の『最も愛する者』は、師であるミリー! そして、私の『最も恥ずかしい秘密』は……!」
ゼルガディスは、包帯をきつく握りしめ、顔を赤らめた。
「私の……私の『孤独の美学』とは、実は『師に構ってほしいためだけの、究極に面倒くさい自己表現』です!包帯を巻いているのは、『師に手当てをしてほしい』からです!私は、『寂しがり屋のただのストーカー』です!」
ゼルガディスの『真実の告白』は、想像以上に情けなく、そして素直なものだった。
石像は、「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……」と唸り、「承認」の印として、一粒の輝く魔石を吐き出した。
ゼルガディスは、『孤独の美学』を全否定されたものの、魔石を手に入れ、満足そうに包帯を締め直した。




