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第二十二章③
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ミリーは、クッキーを落とし、一瞬で顔色を変えた。彼女は、『七十歳の知識』でこの魔物の危険性を知っている。
その時、詠美が、ライエルの前に飛び出した。
「騎士!貴様の『愛の試練』は、ここまでだ!」
詠美は、『愛する騎士』が『七十歳のロリ』を守ろうとする姿を見て、『究極の嫉妬』と『究極の献身』**が混ざり合った、過去最強の感情を爆発させた。
「行かせない! 私以外の女に、貴様の『献身』を捧げるなんて、大っ嫌いだ!……でも、貴様が愛する全てを、私が守る!」
詠美の体から噴き出したのは、黒と金が複雑に絡み合った、ねじれた『愛の鎖』だった。
それは、「嫉妬の否定」と「献身の肯定」が融合した、『最強の矛盾魔力』。
ねじれた鎖は、クラゲ型の魔物を拘束し、魔物の核である『精神の闇』を、『ねじれた愛の矛盾』で破壊した。
魔物は、「愛と嫉妬が両立するなんて理不尽だ!」という、悲鳴のような断末魔を上げて、光の粒子となって消滅した。




