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第二十二章②
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ライエルは即座に剣を抜き、船倉へ飛び込もうとした。
「レオンハルト!船の防御を!ミリー!治癒を!」
「ハァ!僕の『美学』とは遠い、湿っぽい魔物だ!」レオンハルトは、優雅な詠唱を始める。
その瞬間、船倉の扉が開き、ゼルガディスがロープに絡まれたまま、引きずり出されてきた。
「くっ……!この『闇の触手』!私に、『師への叶わぬ恋心』を呪詛のように囁きかける!」
ゼルガディスは、『クラゲ魔物』の精神攻撃を受けていた。
彼は、「師は、お前のような厨二病を愛していない!」という幻聴を聞かされ、苦悶の表情を浮かべていた。
そして、その魔物が、次に狙いを定めたのは、ミリーだった。
「ミリー!危ない!」
ライエルは、魔物に向かって剣を振るうが、魔物の動きは素早く、その触手がミリーを捕らえようと伸びる。




