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第十八章③
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ゼルガディスは、宝箱の干し肉を見て、歓喜のあまりロープを引きちぎろうとしていた。
「ハッハッハ!王よ!これこそ『終焉の報酬』!私に『命名権』を与えてくださった王への『忠誠の証』として、この干し肉は、『ポッチー・ラヴ・七十歳の干し肉』と名付けましょう!」
「やめろ、ゼルガディス!干し肉に『七十歳』の呪文をかけるな!」
ミリーが即座にツッコミを入れた。
レオンハルトは、魔王城の窓から外の景色を見ながら、優雅に呟いた。
「ハァ……これで魔王城の旅は終わりか。結局、『王の孤独』は『愛の羞恥心』で打ち破られ、『終焉の盟主』の報酬は『干し肉』。僕の『美学』から、これほど遠い結末も珍しい」
ライエルは、詠美の破れたローブをちらりと見た。
「詠美。次の目的地は、一番近い港町だ。お前の『王の威厳』を保つためにも、早くローブを直せ。誰も、『下着が見えている王女』には忠誠を誓わん」
「な……ッ!貴様、この期に及んで『究極のスケベな視線』で、私の『羞恥心』を試すのか!よかろう!この『王の裁縫』で、貴様の『愛の試練』を受けて立つ!」
詠美は、裁縫セットを握りしめ、『究極の恥じらい』を魔力に変えながら、破れたローブを直そうと決意した。




