第十七章④
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「騎士!……もう一度、私に『愛の拒絶』を!」詠美は、地面に倒れたまま叫んだ。
(私は、『絶望』か『究極の愛』でしか、完全な力を発動できない!騎士の『愛の試練』で、この危機を乗り越える!)
詠美は、ライエルからの『愛の鞭』を、再び強く求めた。
しかし、ライエルは、冷静にゴーレムを見つめたまま、魔術書を広げた。
「もういい、詠美。これ以上、お前を『絶望』させる必要はない」
ライエルは、詠美からの『ドMな愛の要求』を拒否し、『騎士としての最後の献身』を選んだ。
彼は、魔術書に書かれた『究極にダサい厨二病の詠唱』を、大真面目な、冷徹な声で読み上げた。
「『闇より出でし、七十歳の純粋なるロリの美学!今こそ、自爆コードを発動せよ!コードネーム:ポチの愛の孤独!』」
ライエルは、真顔で、全力の厨二病詠唱を魔王城の最深部に響かせた。
その詠唱を聞いた瞬間、詠美は完全に固まった。
(な……ッ!?き、騎士が……私の『究極の羞恥心』を刺激する、『究極の痛々しい詠唱』を……!?しかも『ポチの愛の孤独』だと!?)
詠美は、『愛の拒絶』よりも、『愛する騎士が、自分の代わりに究極の羞恥心を晒した』という、『究極の衝撃的な愛』に打ちのめされた。
「あ、あああああああ!!」
詠美の体から、昨日までの『愛の力』を遥かに超える、『恥ずかしすぎて死にたい!』という、純粋で破壊的な『羞恥心の魔力』が、光となって爆発した。
その光は、ライエルの詠唱によって起動した『自爆コード』を、『さらにブースト』させた。
ズガガガガーン!!!
ゴーレムは、『羞恥心ブースト』によって一瞬で核を破壊され、大爆発した。




