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第十七章③
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扉が開かれ、一行は最上階の玉座の間に踏み込んだ。そこにいたのは、玉座ではなく、巨大な、光を放つゴーレムだった。
それが、ミリーの言う『究極の自律型ゴーレム』だ。
ゴーレムは、彼らを認識し、咆哮を上げた。
「ライエル!魔術書を渡せ!私が『愛の力』でゴーレムを怯ませ、『究極の詠唱』で自爆させる!」
ライエルは、魔術書を詠美に手渡そうとしたが、その瞬間、ゴーレムが玉座の間に巨大なエネルギー弾を放った。
「くそっ!」
ライエルは、詠美をかばいながら、自ら魔力の盾を張った。
エネルギー弾はライエルの盾を打ち破り、その衝撃で、詠美がポチの背中から放り出された!
「あ……ッ!」
詠美は、宙を舞い、そのままゴーレムの足元に叩きつけられた。
「詠美!」
ライエルが叫ぶ。
ゴーレムは、倒れた詠美めがけて、止めの一撃を放とうと、巨大な拳を振り上げた。




